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	<title>フランス文化 &#8211; フランスシャポー</title>
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	<description>パリ移住経験のあるルバンがフランスの情報をお届けします。</description>
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		<title>フランス食文化の意外な特徴-ブラスリーとビール</title>
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		<pubDate>Sun, 16 Jun 2019 02:44:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[francechapeau]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[フランス豆知識]]></category>
		<category><![CDATA[未分類]]></category>
		<category><![CDATA[フランス文化]]></category>

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		<description><![CDATA[フランス料理と言えば、中国、トルコとともに世界の三大料理と言われるほど、世界を代表する料理として有名です。 と...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>フランス料理と言えば、中国、トルコとともに世界の三大料理と言われるほど、世界を代表する料理として有名です。</p>
<p>ところがフランスの<strong>食文化</strong>というのは、一つにまとめることができないほど、多種多様です。</p>
<p>わたしたちがイメージする伝統的なコース料理に加えて、地域の特産物を使った郷土料理、外国の影響でフランスの食文化に取り入れられたものなど様々です。</p>
<p>例えば北アフリカで食されるクスクスやタンジン などは、今日フランスの食文化に欠かせないものです。</p>
<p>ここではフランスの食文化の知られざる特徴として、ブラスリーを紹介します。</p>
<p>ブラスリーではワインではなくビールが通常ですが、そんなブラスリーで最近話題になっているゴスというビールの独特な特徴についてもご紹介します。</p>
<h2>フランス革命とフランスの食文化</h2>
<p>フランス料理というと結婚式などのコース料理、宮中の晩餐会や外国人要人のおもてなしの際に食されるいわゆるフランス料理のイメージが強いのではないでしょうか。</p>
<p><img class="size-medium wp-image-1195 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/ham-4059237_1920-300x162.jpg" alt="" width="300" height="162" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/ham-4059237_1920-300x162.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/ham-4059237_1920-768x415.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/ham-4059237_1920-1024x554.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/ham-4059237_1920-728x394.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />このイメージの原型となったのが、ベルサイユ宮殿に象徴される絶対王政の時代の宮廷の食文化でした。</p>
<p>当時のフランス（17世紀後半から18世紀にかけて）はヨーロッパでもっとも文明の進んだNo1の国家でした。</p>
<p>フランス語はヨーロッパの共通語で、ヨーロッパ諸国の上流階級の若い男性たちは、ヴェルサイユ宮殿を訪れて、当時最も洗練されていると考えられていたフランスの王室のプロトコール、マナーについて学びました。</p>
<p>フランスのブルボン王朝に仕えたコックたちはヨーロッパで随一と言えるほどの食文化のマジシャンだったのです。</p>
<p>しかしフランス革命が起こると、これらの腕利きのコックたちは職を失ってしまいます。</p>
<p>彼らは民主化が進行するフランスで、パリなどの都市にレストランを開業し、それまで王侯貴族文化とは縁がなかった、しかし財政力を持つ裕福な人々を顧客として招き入れます。</p>
<p>革命の混乱を収拾したナポレオンは、王政の時代のフランスの文化を復活させました。その一例がフランスの宮廷料理でした。</p>
<p>ナポレオンは過去のフランス王政の栄光となった食文化をフランスの国民性と結びつけ、フランス文化として世界中に伝搬しようとしました。</p>
<p>この目的のために、ナポレオンはかつての王侯文化の極みとも言える食文化をもとにした食の百科辞典を編纂するとともに、「美食学」を打ち立てました。<img class="size-medium wp-image-1151 alignright" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/restaurant-1763081_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/restaurant-1763081_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/restaurant-1763081_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/restaurant-1763081_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/restaurant-1763081_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>ナポレオンは、どんな文化背景を持った人でも、普遍的な文明的価値を持つフランス料理を同じように作ることができるように、とこの百科事典を編み出したそうです。</p>
<p>美食学とは、フランスの食文化の「人権宣言」と言ってもいいかもしれません。</p>
<p>20世紀になると、さらにフランス料理の体系化が進みました。しかしこの時も王侯貴族の伝統に基づいたフランス料理が中心で、フランスの地方にある様々な固有な食については軽視される傾向がありました。</p>
<p>実はフランスの食文化の醍醐味は地方にあります。フランスの食文化のユニークな特徴を知りたければ地方で食事を堪能するのが一番なのです。</p>
<p>それぞれの地域にはその地域の気候や土地の種類から影響を受けた郷土的特徴（terroir）があり、異なる郷土には異なる味、食文化が育つと考えられています。</p>
<p>そして近年食材のクオリティーに対する関心が高まるにつれて、地域によって異なる特徴を持つフランスの地方の食文化も見直されつつあります。</p>
<p>フランスの食文化のもう一つの特徴として、外国の影響を受けてきた、という点が挙げられます。</p>
<p>島国の日本とは違って、フランスは四方を外国に囲まれた典型的な大陸国家です。イギリス、ドイツ、ベルギー、スイス、イタリア、スペインなどと国境を接しているのです。</p>
<p>そして古代ローマの時代から、これらの国境を通じて、異なる食文化がフランスにもたらされました。</p>
<p>ここではその一例として、ライン川を超えたドイツの料理の影響のもとにできたブラスリーとそこで食されているドイツに影響を受けたフランス料理についてご紹介します。</p>
<h2>Brasserie： ブラスリーとは何か</h2>
<p>最近日本でもブラスリーが増えてきました。ブラスリーとはもともとフランスのレストランの一形態です。</p>
<p>ここではフランスの食文化の視点から見た、ブラスリーが持つユニークな<strong>特徴</strong>をご紹介します。</p>
<p>フランス語のbrasserieとは、中世フランス語に由来します。もともとビール醸造所、を意味しましたが、その後それが派生してビール醸造ビジネス、などの意味も持つようになりました。<img class="size-medium wp-image-1144 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/brasserie-1329543_1920-300x225.jpg" alt="" width="300" height="225" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/brasserie-1329543_1920-300x225.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/brasserie-1329543_1920-768x576.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/brasserie-1329543_1920-1024x768.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/brasserie-1329543_1920-728x546.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>1870年の普仏戦争に敗戦し、ドイツとフランスの国境地帯にあるアルザス・ロレーヌ地方がドイツに属すことになりました。</p>
<p>アルザス・ロレーヌ地方に住む人たちの食生活は、フランス的でありながら、同時にドイツの影響も強く受けています。フランス語ではドイツ料理で知られるザワークラフトはフランス語ではシュークルート(choucroute)と言いますが、フランスではザワークラフトはアルザス・ロレーヌ地方特産の料理として知られています。</p>
<p>1870年にドイツに占領されたアルザス・ロレーヌ地方を離れて、パリへ移住してきたこの地方の人々が始めたザワークラフトとビールを提供する店がフランスにおけるブラスリーの始まりでした。</p>
<p>その後ブラスリーはフランスに在住するドイツ人向けのレストランとして知られることとなります。<img class="size-medium wp-image-1158 alignright" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/glass-3467598_1920-300x300.jpg" alt="" width="300" height="300" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/glass-3467598_1920-300x300.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/glass-3467598_1920-150x150.jpg 150w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/glass-3467598_1920-768x768.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/glass-3467598_1920-1024x1024.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/glass-3467598_1920-728x728.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>そこで給されるのは、ソーセージ、ハムなどのドイツの食材、ビールなどでした。</p>
<p>そして次第にビアホールのようにビールを主体とした酒と食事を提供するレストランとして知られるようになりました。</p>
<p>ブラスリーには給仕がつき、印刷されたメニューがあり、テーブルには、白いリネンのテーブルクロスが敷かれており、それなりにきちんとしたイメージです。</p>
<p>19世紀末のヨーロッパはアールヌーボーたけなわ。その関係で同じ時代にできたブラスリーの内装は、ステンドグラスなどを含めたアールヌーボーの内装をもつ高級ブラスリーも少なくありません。</p>
<h2>今フランスで最も旬なビール：ゴス（la gose）</h2>
<p>最後に、現在フランスで最も注目されているユニークなビールについて紹介しましょう。</p>
<p>フランス人の中には旅行好きが多いですが、彼らは料理を通じた旅行も楽しみます。そんな新しもの好きのフランス人の間で現在注目されているのが、ドイツのビール、ゴスです。</p>
<p>ゴスというのは日本では全く知られていないビールの種類ですが、フランスでもつい最近知られるようになってきたビールです。</p>
<p>同時にゴスは、実はヨーロッパ中世の時代から存在する、古く由緒のあるビールでもあるのです。</p>
<p>14世紀の中世後期、ドイツのゴスラーという中世都市でゴスという変わったビールの製法が考案されました。ちなみにゴスラーというのは現在では中世の面影を残した観光地になっているようです。</p>
<p>（ゴスラーについては以下のリンクをご覧ください）<img class="size-medium wp-image-1208 alignright" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/goslar-354225_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/goslar-354225_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/goslar-354225_1920-768x513.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/goslar-354225_1920-1024x684.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/goslar-354225_1920-728x486.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>https://www.google.com/maps/place/ドイツ+ゴスラー/@51.9253361,9.9232232,9z/data=!4m5!3m4!1s0x47a5409a8340441b:0xa340eceac807c2b!8m2!3d51.9059531!4d10.4289963</p>
<p>ゴスというビールの名前はゴスラーを貫いていた川の名前に由来します。</p>
<p>しかしゴスがビールの名前として一般的に知られるようになるのは18世紀のことでした。このころになるとこの地方特有のビールとしてその名前を知られるようになりました。</p>
<p>この地域が第二次世界大戦後ソ連によって占領されるようになると、ゴスの製造が止まってしまいました。ソ連邦が崩壊し、東西ドイツが統一された結果、再びゴスの製造が再開しました。</p>
<p>ゴスは一般的ないわゆるビールとは、その醸造の仕方が異なります。<img class="size-medium wp-image-1155 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/gose-181x300.jpg" alt="" width="181" height="300" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/gose-181x300.jpg 181w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/gose-768x1272.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/gose-618x1024.jpg 618w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/gose-728x1205.jpg 728w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/gose.jpg 1208w" sizes="(max-width: 181px) 100vw, 181px" /></p>
<p>ビールの純粋さによってビールのランク付けをしているReinheitsgebotによれば、ゴスはモルト、ホップ、水以外の成分を含むため、実は正式にはビールとしては認められていません。</p>
<p>ゴスは乳酸発酵を採用しており、その醸造方法が極めて特殊です。</p>
<p>その結果、一般のビールは小麦を主体としたモルトが原材料を使っているため透明ですが、ゴスは濁っています。さらにゴスに加える原材料によって、その色が変わっていきます。</p>
<p>味の特徴としては、苦くて甘い、かすかに塩と香料が効いていて、とてもユニークな特徴を持っています。</p>
<p>このビールに特有な清涼感は、乳酸化によって、酸っぱさと甘さが同居しているためです。</p>
<p>こうした複雑な特徴を持つため、ゴスの酸っぱさと相性のいいフルーツなどを加えたり、塩気を強めるために海藻を加えたりして、味の変化を楽しむことができます。<img class="size-medium wp-image-1146 alignright" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/raspberry-756484_1920-200x300.jpg" alt="" width="200" height="300" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/raspberry-756484_1920-200x300.jpg 200w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/raspberry-756484_1920-768x1152.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/raspberry-756484_1920-683x1024.jpg 683w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/raspberry-756484_1920-728x1092.jpg 728w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/raspberry-756484_1920.jpg 1280w" sizes="(max-width: 200px) 100vw, 200px" /></p>
<p>一般的にアルコール濃度は５%です。しかし製造者によってはもう少し強いアルコール度のゴスもあります。</p>
<p>カルパッチョなどをつまむと、ゴスの酸っぱさと清涼さが強調されますし、生牡蠣を食べつつ飲むとヨウ素の匂いが強まります。</p>
<p>いちごなどの少々酸っぱいフルーツとともに飲むと、ビールの甘さが引き立ちます。</p>
<p>このようにゴスはこの酒を作る製造者の好みによって異なる風合いを楽しむことができます。個々人の好みによって様々な前菜のお供となるため、飲み手を選びません。</p>
<p><strong>フランス</strong>のブラスリーを訪れた際には、ぜひゴスを試してみてください。初夏から夏にかけて清涼感とともに楽しめるビールに間違いありません！</p>
<img class="size-medium wp-image-1150 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/beer-968496_1280-1-300x225.jpg" alt="" width="300" height="225" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/beer-968496_1280-1-300x225.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/beer-968496_1280-1-768x576.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/beer-968496_1280-1-1024x768.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/beer-968496_1280-1-728x546.jpg 728w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/06/beer-968496_1280-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
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		<title>相手を引きつけるコツとは？ーフランス文化と香水  ―自分の個性を匂いに託すー</title>
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		<pubDate>Tue, 12 Feb 2019 06:20:20 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[francechapeau]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[フランス豆知識]]></category>
		<category><![CDATA[フランス文化]]></category>
		<category><![CDATA[個性]]></category>
		<category><![CDATA[香水]]></category>

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		<description><![CDATA[ワイン、フランス料理と同じぐらい、フランス文化で重要なのが香水です。 パリのデパートに行けば、フランスのブラン...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>ワイン、フランス料理と同じぐらい、<strong>フランス文化</strong>で重要なのが香水です。</p>
<p>パリのデパートに行けば、フランスのブランドの香水を日本よりも安く買うことができます。それに加えて、フランスには日本では見かけない素敵な香水がたくさん売っています。</p>
<p>そんなあなただけの香水を探して歩くことも、フランス旅行の醍醐味です。</p>
<p>パリを歩いていると、1815年から、1860年から、などと但し書きのついた老舗の、日本では馴染みのない香水店が目に入ってきます。（得にオペラ座の界隈）</p>
<p>これらの小さなお店では、グローバル化のネットワークからはこぼれ落ちた、フランスの貴重な香水の数々が売られています。ケースもどこか手作りの素朴さを感じさせるものです。</p>
<p>私はフランスの地方のお城を見学した後、そのお城のショップでインテリア用のバラの香りのスプレーを買ったことがあります。多分1300円とか1500円だったと思います。</p>
<p>ノーブランドで南フランス産のローズ系でした。そのスプレーには、日本の量販店などで売られている消臭スプレーとは全く違う、繊細なバラの香りが漂っていました。</p>
<p>その匂いを初めて嗅いだ時とても心地よい感覚を味わったことを今でも覚えています。それ以後インテリアに同じスプレーを使い続けています。</p>
<p>フランスを旅しつつ、自分の好きな匂いに出会う体験は楽しいものだ、と感じました。ちなみに筆者は香りに特別関心を持っていたわけではありません。</p>
<p>ここではそんなフランスの香水にまつわるエピソードを紹介します。</p>
<h2>匂いとは神秘的なもの</h2>
<p>同性愛者を除いて、フランス人男女は一般にお互いを常に異性として意識し合っています。それは夫と妻、通りすがりの見知らぬ人、夫の友達、などなどすべての異性に対してです。</p>
<p>この異性を魅惑するためのゲームとして、会話や視線以上に最も効力を発揮するのは香水かもしれません。</p>
<p>でも香水が取り持つのは異性間の関係だけではありません。香水はあらゆる人と人を神秘的な糸で繋ぐ不思議なパワーを持っています。</p>
<p>匂いは見たり、触ったり、感じたり、味わったりできません。匂いの力はあくまでも想像に委ねられています。</p>
<p>匂いは大脳辺縁系に直接働きかけると言われています。大脳辺縁系とは脳の中の神秘的な場所で、考えではなく感情を司ります。</p>
<img class="size-medium wp-image-961 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/question-1301144_1920-232x300.png" alt="" width="232" height="300" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/question-1301144_1920-232x300.png 232w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/question-1301144_1920-768x994.png 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/question-1301144_1920-791x1024.png 791w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/question-1301144_1920-728x942.png 728w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/question-1301144_1920.png 1484w" sizes="(max-width: 232px) 100vw, 232px" />
<p>そのため香水には異性、もしくは関心を寄せる相手を確実に自分に引き寄せることができるパワーがあります。</p>
<p>また注意深く自分の心地よい香水を選ぶと、周囲に対して抜かりなくあなたのイメージを伝えることができます。フランス人にとって、それは異国情緒だったり、ロマンチックな感覚だったりします。</p>
<p>匂いを嗅いだ人は、その匂いを嗅ぐことによってある感情を感じます。そしてその匂いが引き起こした感情は匂いがなくなっても残るのです。</p>
<p>このように、香水には、匂いについて想像させ、感情をもよおさせる、という二つの効果があります。</p>
<h2>フランスと香水</h2>
<p>香りというのは何千年も前からフランスにもありました。クロマニオンの生息した原始時代にもありました。</p>
<p>中世の頃、フランスの貴族の女性たちは金や宝石でできた香りの容器を携えていました。17世紀になるとフランスの貴族階級の人々は、カツラにこっそりとジャスミン、バラ、ヒヤシンスなどの花の香りをつけていました。</p>
<p>しかし現代に直接結びつく香水づくりが始まったのは産業革命が起こった19世紀のことでした。現代フランスの香水は、多分に科学や技術の発達とも関連しています。</p>
<p>今日のフランスでは、香水の見方は人によってまちまちです。絵画や詩と同じように芸術作品だと考える人もいれば、科学の産物だと考える人もいます。</p>
<p>フランス人はそれぞれのバラには異なった香りが宿っていることを知っています。そして同じように個々の男女がその人の個性にあった香りを持つことは当たり前だと思っています。</p>
<h2>フランスの空気には香水が漂う？</h2>
<p>フランスの空気には匂いがあるようです。東京やニューヨークにはない匂いです。それはなぜでしょうか。</p>
<img class="size-medium wp-image-963 alignright" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/aroma-906137_1920-300x300.jpg" alt="" width="300" height="300" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/aroma-906137_1920-300x300.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/aroma-906137_1920-150x150.jpg 150w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/aroma-906137_1920-768x768.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/aroma-906137_1920-1024x1024.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/aroma-906137_1920-728x728.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>一つはフランスでは、人々の関係が物理的に近いため相手の香水を嗅ぐ機会が多いからです。</p>
<p>フランスでは挨拶のためのほっぺたのキス（ビズ）を頻繁にするために、ほかの国よりも相手に近づく頻度が必然的に高まります。</p>
<p>ビズとは、相手の香水をちらっと嗅ぐ瞬間でもあるのです。香水は親密さのシンボルであると同時に、それまで存在した二人の距離を縮めることもできます。</p>
<p>香水を嗅いだ瞬間、人は頭で考えることをやめて感情に誘われます。その香りに魅了された時、人はそれが何の香りか知りたくなるものです。</p>
<p>フランス人は男性、女性、子供も年間5000円ほど香水に出費しています。ざっと計算すればこれはオーデコロンをすべてのフランス人の老若男女が一年に一本買っている計算になります。</p>
<p>アメリカ人や日本人が清潔さ、無臭に惹かれるとしたら、フランス人は繊細で神秘的な香りに惹かれます。</p>
<p>ちなみにアメリカ人の香水に対する出費は年間2000円、日本人は500円にすぎません。</p>
<p>フランス人男女の身だしなみには香水が欠かせません。フランスの大人は、子供が幼少期の頃から匂いと関わらせています。匂いを当てる子供用のゲームもあります。</p>
<h2>香水が自己アイデンティティーを決める</h2>
<p>長い髪の女性は耳の後ろに香水をつけて、自分の存在をさりげなく男性にアピールします。ココ・シャネルはいっています。「女性はいつキスされてもいいように香水をつけておかなくちゃいけないのよ」</p>
<p>あるフランス人男性はあるとき嗅いだ匂いを忘れられません。その匂いを記憶に刻みましたが、それが何であったか聞くのを忘れてしまいました。そのためいつまでもその匂いのことが気になっています。</p>
<p>匂いについて知りたいと思うのは、相手を知りたいと思うのと同じです。なぜなら香水はその人のアイデンティティーだからです。</p>
<img class="size-medium wp-image-964 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/lavender-blossom-1595581_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/lavender-blossom-1595581_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/lavender-blossom-1595581_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/lavender-blossom-1595581_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/lavender-blossom-1595581_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p><strong>香水</strong>によってその個人の深い性格について知ることはできないかもしれません。でもその人が大切にする匂いや感情について知ることができます。</p>
<p>香水を嗅ぐことによって、その香水の持ち主が周りの人に対してどんな自己イメージを演出しようとしているのかについては理解できます。</p>
<p>強くて、セクシーな香水が好きなのか、優しいフローラルがいいのか、全く香水をつけないのか。</p>
<p>また自分を高める手段としても香水を利用できます。例えば自己イメージとして「レディー、魅力的、繊細、セクシー」でありたい、と思うとします。</p>
<p>そんな自己イメージにあった香水をつけることによって、匂いの助けによって、その人は自分の理想に一歩近づけます。</p>
<h2>香水は人と人をつなげる手段</h2>
<p>それでもフランス人は自分を高めるよりも、相手を魅惑するために香水をつけることを好むでしょう。</p>
<p>多くのフランス人は同じ香水をつけ続けます。それは、先ほど書いた通り、時が経っても自分の記憶を相手の脳裏に止めておくため、です。</p>
<p>香りによる関係性は異性愛に限定されるものではありません。親子の間でもあり得ます。</p>
<p>ある母親はいつも同じ香水をつけていました。彼女は子供達がその匂いを嗅いで、もう存在しない自分のことを思い出してもらいたい、と願っていました。</p>
<p>ある女性がある男性のところに行った後で、自分のマフラーをおき忘れてしまいました。その後二人の関係はロマンティックなものに発展しませんでしたが、女性はマフラーを返してもらいたい、と思いました。</p>
<img class="size-medium wp-image-965 alignright" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/rose-374318_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/rose-374318_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/rose-374318_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/rose-374318_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/rose-374318_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>女性はマフラーを返してもらうために男性に会いました。するとそのマフラーにはディールの男性用の香水の香りがしました。</p>
<p>それは相手の男性が自分をアピールするためにわざとやったことでした。１週間後その男性はFacebookのメッセージを通じて彼女をデートに誘いました。</p>
<p>あいにく彼女はすでにその頃には別の男性と付き合っており、彼に興味を持つことはありませんでした。それでも何ヶ月か経った後、彼女はスカーフについていた彼の匂いをふと思い出しました。</p>
<p>とてもいい匂い。彼女はその匂いがスカーフから完全に消えてしまった時、なんだかとても寂しい気持ちになりました。</p>
<h2>香水とすっぴん</h2>
<p>もし女性として魅惑的でいる努力をやめてしまえば、あなたは何者でもなくなってしまいます。例えばすっぴんで外見に気を使わなければ、フランス文化においてはあなたは女性としてのゲームを放棄したことになります。</p>
<p>隅っこに黙って座って、ニコニコ笑っているだけでは、女性としての自分をアピールしたことにはならないのです。常に自分から能動的に自分の魅力をアピールする必要があります。</p>
<p>でも積極的に女性性を演出したり、自分の<strong>個性</strong>を表現することにためらいを感じるシャイなフランス人女性もいるものです。そんな女性たちは香りの力に助けられることもあります。</p>
<p>あるすっぴんでものぐさなフランス人女性がいました。彼女は服装など外見に全く気を使わないタイプでした。明らかにフランス社会では少し浮いていました。</p>
<p>そんな彼女は誕生日に夫からシャネルのNo5をプレゼントされました。</p>
<p>そして彼女はふとマリリン・モンローの言葉を思い出しました。「私は夜何も身につけないけど、シャネルのNo5だけはつけてベッドに入るわ」</p>
<img class="size-medium wp-image-969 aligncenter" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/woman-2197947_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/woman-2197947_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/woman-2197947_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/woman-2197947_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/woman-2197947_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>その晩からシャイな彼女は思いきってマリリン・モンローの真似をしてみました。</p>
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			</item>
		<item>
		<title>フランス文化にはこんなに面白い特徴があった：会話、視線による男女のいちゃつき</title>
		<link>https://francechapeau.com/%e3%83%95%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%b9%e6%96%87%e5%8c%96%e7%89%b9%e5%be%b4%e9%9d%a2%e7%99%bd%e3%81%84/</link>
		<pubDate>Tue, 12 Feb 2019 05:14:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[francechapeau]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[フランス豆知識]]></category>
		<category><![CDATA[フランス文化]]></category>
		<category><![CDATA[特徴]]></category>
		<category><![CDATA[面白い]]></category>

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		<description><![CDATA[他の文化にはないフランス文化の面白い特徴として、男女間のいちゃつきが挙げられます。 フランス語に「ギャラントゥ...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>他の文化にはない<strong>フランス文化</strong>の面白い特徴として、男女間のいちゃつきが挙げられます。</p>
<img class="size-medium wp-image-953 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/sparrows-2759978_1920-300x100.jpg" alt="" width="300" height="100" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/sparrows-2759978_1920-300x100.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/sparrows-2759978_1920-768x256.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/sparrows-2759978_1920-1024x342.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/sparrows-2759978_1920-728x243.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>フランス語に「ギャラントゥリー」（galanterie）と言う言葉がありますが、その邦訳が「男女間のいちゃつき」に当たります。</p>
<p>「男女のいちゃつき」とはあまりこなれない感じですが、フランスではエレガントな響きがあります。</p>
<p>フランスでは、公的スペースでも、私的スペースでも、家庭でも、仕事場でも、学校でも、他の国と比べて男女間の物理的距離が近いことに特徴があります。</p>
<p>これを「男女混合の原則」（mixité）といいますが、これは長いフランスの歴史の中で培われてきたものです。</p>
<p>「男女混合の原則」を平たく説明すると、フランスで男女は常に物理的に隣り合い、混じり合っていることが自然だ、ということです。そこに男女のいちゃつきも加わると考えてください。</p>
<p>男女のいちゃつきとはフランス革命以前のフランスの貴族文化が今日のフランスに残した精神的遺産です。</p>
<h2>今日のフランスで男女別はご法度</h2>
<p>この「男女混合の原則」は性などを含む社会風俗が自由化していった1970年以後さらに強まり、今日フランス文化の真髄を規定している、言ってもいいぐらい重要な原則です。</p>
<p>例えばフランスでは全ての公的空間から男女別を排斥してしまいまいました。フランスには女子中学、女子高、女子大がありません。</p>
<img class="size-medium wp-image-954 alignright" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/man-2363104_1280-300x223.png" alt="" width="300" height="223" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/man-2363104_1280-300x223.png 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/man-2363104_1280-768x570.png 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/man-2363104_1280-1024x760.png 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/man-2363104_1280-728x540.png 728w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/man-2363104_1280.png 1280w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>フランスの鉄道には男女別の寝台車がありませんでした。男女混合だったのでレイプなどの事件が頻発したため、男女別の寝台車を作るのではなく、寝台車そのものを廃止してしまいました。</p>
<p>トイレに関しては・・・・安心してください、フランスにも男女別のトイレがあります。</p>
<p>フランス社会では男女は一緒にいることが当たり前で、両者は分かち難いユニットを形成しています。そしてこの男女混合の原則において、男女の接着剤の役割を果たしているのが「男女のいちゃつき」です。</p>
<p>ここではフランス人だったら避けて通ることはできない、そして外国人から見ると大変興味深いスペクタクルにもなりうる、フランス文化の真髄「男女のいちゃつき」について、そのメリットと問題点についてご紹介します。</p>
<h2>フランス人男女は常に言葉のキャッチボールをしている</h2>
<p>フランス人にとって会話の楽しみ＝人生の楽しみです。そしてフランス人が会話を楽しむようになったのも、「男女のいちゃつき」同様フランス革命以前の貴族社会の爛熟期のことでした。</p>
<p>17-18世紀にかけて、パリなどの都会を中心に、貴族の女性が自宅にインテリの男性を招いて、会話を楽しむようになりました。これはサロンと呼ばれました。</p>
<img class="size-medium wp-image-952 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/valentine-candy-626446_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/valentine-candy-626446_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/valentine-candy-626446_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/valentine-candy-626446_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/valentine-candy-626446_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>サロンとはフランスの貴族階級を中心に、主に文学を語るプライベートな場でした。同時にサロンの特徴として、何について語るか、という問題以前に、会話によってお互いが鎖のように繋がっていることを確認すること、が重視されました。</p>
<p>なぜなら人は、同類の仲間たちと繋がることによって、それだけで精神的に満ち足りた幸せな気分を満喫できるからです。当時のフランスの貴族たちが、会話をリキール、音楽、砂糖菓子などに例えている所以です。</p>
<p>その後フランス革命が勃発して、貴族階級たちの優雅で排他的なライフスタイルは大打撃を受けました。それでも紆余曲折を経て、彼らの会話の伝統は革命後のフランス社会に復活し、現在まで続くフランス文化の真髄となったのです。</p>
<p>貴族の女性の家のサロンで展開されたこのプライベートな<strong>会話</strong>のスペースで、男性は言葉で女性を立てる、という面白い風習も生まれました。</p>
<p>貴族階級のフランス人女性たちも、男性からうまく恩恵や好意を引き出す術をわきまえていました。彼女たちは明確な言葉を使わずに、男性から「はい」の答えを導き出す心理的な技を心得ていたのです。</p>
<p>このような態度をフランス語では「コケット（coquette）な態度」と呼びます。英語ではコケティッシュですが、その語源は、鶏が「こっこっこ」という鳴き声からできた擬声語です。女性が男性を意識して声を和らげ、自分の性的な魅力をアピールすることを意味します。</p>
<p>今日その特徴が和らいだとはいえ、フランスはもともと男尊女卑の社会です。しかしこのような男女間の会話のゲームによって、フランス人女性に対する社会的圧力が多少なりとも軽減され、フランスの男女が仲良く共存し続けてきたことも否めない事実です。</p>
<h2>今日洗練された上層階級のフランス人女性が何よりも望むもの</h2>
<p>現在でも日常生活のあらゆる場面で、フランス人男女は会話や視線のキャッチボールを楽しんでいます。会話や視線こそフランスにおける「男女のいちゃつき」の真髄です。</p>
<p>ある上流階級のフランス人女性、マリー・マドレーヌさんについてご紹介しましょう。</p>
<p>マリー・マドレーヌさんは家から歩いて3分ぐらいのところへパンを買いに行く時にも、注意深く身なりに気をつけます。日本で言えばコンビニへ行く、というような感じです。</p>
<p>彼女は自分の女性性が最大限に演出されるように身なりを整えます。</p>
<img class="size-medium wp-image-945 alignright" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/portrait-1360829_1920-300x216.jpg" alt="" width="300" height="216" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/portrait-1360829_1920-300x216.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/portrait-1360829_1920-768x552.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/portrait-1360829_1920-1024x737.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/portrait-1360829_1920-728x524.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>例えば、胸の形が浮き出るタイトなカシミアセーター、ウエストから足のラインが美しく演出できるペンシルスカート、模様の入った網目のタイツ、そして10センチはあると思われるハイヒール、などです。</p>
<p>もちろんマリー・マドレーヌさんは化粧も怠りません。ヘアは少し乱れた感じにまとめています。決してきっちり分け目をつけて髪をときつけるのではなく、ふんわりと自然にまとめるのがフランス式です。</p>
<p>赤いチークと黒いアイライン、そして口紅をつけて、とても美しくセクシーです。</p>
<p>ではなぜマリー・マドレーヌさんはパンや新聞を買いに外出するだけで、ここまでめかしこむのでしょうか。それは彼女が一歩外に出て出会う見知らぬ男性の視線を強く意識しているからです。</p>
<p>彼女は通りで店の清掃をしている男性から、「今日も素敵だね」と言ってもらえることを期待しています。すれ違う見知らぬ男性から「美しい女性ですね」と褒められること以上に、彼女たちにとって幸せなことはありません。（とりあえず！）</p>
<p>それは私が出会った他の多くのフランス人女性にとっても同じでした。</p>
<p>彼女たちは異性からじっと無言で注がれる眼差しを、ことのほか喜びます。もちろんその眼差しには「あなたは女性として魅力的だ」との意味合いが込められています。</p>
<p>このような見知らぬ男性からのお褒めの言葉以外にも、近所を歩いていれば、知り合いにばったり会ってしまうこともありえます。</p>
<p>パリはそれほど大きな街ではなく、同じような社会階層の人々は同じような地区に住んでいます。仕事上の知り合いに道で偶然出会ってしまうことも現実的にあり得るのです。</p>
<p>「私はそんな時、彼女急に老けたね、と思われたくないのよ。」とマリー・マドレーヌさんは考えています。</p>
<p>あまり知られていないことですが、パリの上層階級のおしゃれなフランス人女性が買い物をするような場所をパリの一大観光名地と考えてもいいかもしれません。</p>
<p>例えば1区のサントノレ通りなどでは、パリで長年女を磨いて生きてきたことを実感させる、とびきり美しい、日本では出会うことのないような、女性としての魅力を醸し出す年齢の高めのフランス人女性とすれ違うことができます。</p>
<p>ヴィトンやシャネルのバッグなら日本でも買えますが、日本ではそうそう、こんなに美しい女性たちを見ることはできません。日本人女性にとってもそれは「学び」になるでしょう。</p>
<p>彼女らが通った空気から強いインスピレーションを受けるからです。</p>
<p>このようなファッショナブルなエリアのみではなく、概してパリに住むある程度裕福な階層のフランス人女性は東京に住む同じ年齢の女性には醸し出すことのできないセクシーさを演出することができます。</p>
<p>整いすぎていない身なり、髪型、そして風を切るような自然なジェスチャー、香水、口紅・・こうしたものに加えて彼女たちが女性として生きてきた女性らしさが加わります。</p>
<p>誤解を恐れずに言うと刷れば、国際結婚などでパリに長く住んでいる日本人女性も日本に住んでいる女性以上に美しさを保っています。造形と言うことではなく、雰囲気に関してですが。</p>
<p>パリの空気は女性を綺麗にする、というのは本当のようです。パリに住む女性たちは、フランス人男性と言葉のキャッチボールを長年楽しんで女性として切磋琢磨した結果、そのように美しくなっていったのです。</p>
<h2>フランス人は日常の小さな出来事に幸せを見出す</h2>
<p>アメリカや日本だったら、通りで清掃をしている男性が道歩く女性に「君は美しい」などと言えば、彼はこの女性のプライバシーを侵害したことになり、必ずしも好ましいこととは捉えられません。</p>
<p>フランス人女性は同じように考えません。彼女たちは逆に、そう言われることで女性としての幸福感を感じるからです。</p>
<p>フランス人女性にはそういう男性とのつかの間の会話と視線のキャッチボールを楽しむ心の余裕がある、と言ってもいいかもしれません。</p>
<img class="size-medium wp-image-950 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/people-2605526_1920-300x160.jpg" alt="" width="300" height="160" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/people-2605526_1920-300x160.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/people-2605526_1920-768x408.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/people-2605526_1920-1024x545.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/people-2605526_1920-728x387.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>フランス人女性は一般的に、通りで見知らぬ男性から褒めそやされることを喜びますが、それには条件があります。</p>
<p>「それが軽いもので、それ以上の関係に発展しないなら」との条件がつきです。その後しつこくデートに誘われたりしない、という前提の元です。</p>
<p>例えば男性がこちらが無視したと感じて怒ったりしたり失礼な態度をとってきたりしたら、もはや楽しい会話や視線のゲームではなくなってしまいます。声をかける男性側としても、あくまでも相手の女性を立てるという配慮が必要なのです。</p>
<p>バスや地下鉄などの締め切った公共スペースでは、このような男女間の会話のキャッチボールは起こりえません。言葉を交わしたら最後、その後行き着くところまで行ってしまうリスクがあるからです。</p>
<p>パリでは公共の自転車を借りることができます。わざとミニスカートを履いて、男性の視線を楽しむ女性もいるそうです。</p>
<p>この場合も自転車で走り過ぎるので、ハラスメントなどに発展する危険がないからです。</p>
<h2>男女別対応に戸惑うフランス人女性</h2>
<p>男女の物理的距離が近いフランス人女性は外国で別の状況に直面して驚くそうです。</p>
<p>例えばアメリカや日本で、夫の仕事の集まりに行ったフランス人女性は、自分が妻だけのグループに入れられて女性のみと話をしなければならない、という状況には戸惑いを感じます。</p>
<p>フランスではアメリカのテレビドラマ, <em>Sex and the City</em>のような女同士の友情についてのストーリーが生まれにくいでしょう。フランス人女性には女性の友人もいますが、あくまでも中心となるのは異性である男性の存在だからです。</p>
<p>男女のいちゃつきの文化的特徴は、女性として見られることを楽しめる大半のフランス人女性にとっては楽しいものであるのに違いません。しかし稀にそのようなことを嫌うフランス人女性もいます。</p>
<p>女性としての外見、仕草によって男性に評価される、というフランスの文化的伝統を快く思わない女性もいるのです。そんな文化を拒絶して、海外に移り住んだフランス人女性に会ったことがあります。</p>
<img class="size-medium wp-image-944 alignright" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/class-845194_1920-234x300.png" alt="" width="234" height="300" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/class-845194_1920-234x300.png 234w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/class-845194_1920-768x986.png 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/class-845194_1920-798x1024.png 798w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/class-845194_1920-728x934.png 728w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/class-845194_1920.png 1496w" sizes="(max-width: 234px) 100vw, 234px" />
<p>彼女は太っていて、黒縁の眼鏡をかけており、髪の毛もぐしゃぐしゃで、いつカットしたのかわからず、もちろんすっぴんで、アメリカの大学生のようにジーンズとTシャツで勉強に邁進していました。</p>
<p>テーマはフランスのフェミニズム、です。しかし数年経って有名大学を卒業して大学で教えるようになった彼女の見た目は大きく変化していました。</p>
<p>このフランス人女性は、異国である時フランス人女性としての魅力に目覚めたのでしょう。彼女はアメリカ社会を生き抜くに当たって、フランス人女性としての振る舞いを強くアピールするようになり、そうすることによって彼女は女性としての特別感を獲得しました。</p>
<p>彼女はダイエットをして、髪を長く伸ばし、知的な雰囲気を漂わしており、とてもチャーミングな女性に変身していったのです。一時的には拒絶しても、やはり彼女はフランス人女性としての嗜みを心のどこかに持っていたのでしょう。</p>
<h2>フランス式男女のコミュニケーションと職場</h2>
<p>フランス文化の面白い特徴である、男女間の会話と視線によるスリリングなキャッチボールは、職場でも起こりえます。</p>
<p>職場とはもちろん仕事をしに行くところです。しかし化粧をしないで、女性らしさが全くない服装で仕事場に行くことはフランスではタブーです。</p>
<p>フランスの高級公務員を要請する国立行政学院を卒業して省庁で働くフランス人女性課長。</p>
<img class="size-medium wp-image-948 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/girl-1424994_1280-160x300.png" alt="" width="160" height="300" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/girl-1424994_1280-160x300.png 160w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/girl-1424994_1280-545x1024.png 545w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/girl-1424994_1280.png 681w" sizes="(max-width: 160px) 100vw, 160px" />
<p>大きなイヤリングをつけて、それが時々を立てて床に落ちた時、ミニスカートを履いた彼女は下半身をかがめて、床に落ちたイヤリングを拾います。そんなことが一時間のうち２、３回あります。</p>
<p>シーンとしたオフィスでその物々しいイヤリングの音が響くたび、周囲の男性は彼女を見ます。</p>
<p>もしくはビジネスランチの場面。同じフランス人女性課長は、細い両足を見せつけて男性の反応を楽しむこともあります。</p>
<p>このような行為はパワーを振りかざさなければならない女性上司にとっては、男性からの嫉妬を懐柔する武器ともなりえます。</p>
<p>ただ男性上司の下で働く、自身にパワーのない女性の場合、このフランス文化の面白い特徴である男女のいちゃつきが、そのままハラスメントもしくは自分の劣った立場を強化させてしまう要因ともなりうるのです。</p>
<p>それについてフェミニストが指摘しているので見ていきましょう。</p>
<h2>なぜ男女のいちゃつきは社会問題になりうるのかーフェミニストの視点</h2>
<p>男女のいちゃつきはフランス文化の面白い特徴です。同時にそれは両刃の矢です。ある一定の距離が維持できれば、女性にとっても楽しいのですが、一線を超えてしまうと困った事態になりかねません。</p>
<p>日本人女性を含め、外国人女性はそのようなフランス文化に戸惑うこともあるでしょう。</p>
<p>特に若い女性たちが、通りで年上の男性から「素晴らしい」「綺麗だ」「美人だ」などと言われ続ければ、メスという部分でしか見られていないと感じ不快感を抱くこともあることでしょう。</p>
<p>フランス人女性の中でも同じように感じている女性たちがいます。いわゆるフェミニストと言われる学者たちです。</p>
<p>その代表格、ミッシェル・ペロー女史は、フランス文化の面白い特徴と言える<strong>男女</strong>のいちゃつきの伝統を見直すべきである、と発言しています。</p>
<p>ペロー女史は言います。「もちろん男女のいちゃつきはまずもってフランス王政以来のフランス文明、文化の表現であり、尊重されなければなりません。」</p>
<p>「フランスには男女のいちゃつきの文化があるため、英米と比べると、女性の社会進出が進んだ現在でも、男女間の軋轢が少ないのは事実です。」</p>
<p>しかしペロー女史は男女のいちゃつきの伝統にはデメリットもあることを指摘します。</p>
<p>「フランスの男女のいちゃつきには素晴らしい側面もあるのですが、同時に古くからある男尊女卑を助長する面もあるのです。」</p>
<p>「フランス人の男性は扉を開けて待つことによって、先に女性を通します。そして花束を渡します。・・こうした<img class="size-medium wp-image-946 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/paris-3477047_1920-225x300.jpg" alt="" width="225" height="300" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/paris-3477047_1920-225x300.jpg 225w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/paris-3477047_1920-768x1024.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/paris-3477047_1920-728x971.jpg 728w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2019/02/paris-3477047_1920.jpg 1440w" sizes="(max-width: 225px) 100vw, 225px" />男女のいちゃつきを通じて、フランスの男性はフランス女性を権力の外側に置こうとしているのです。」</p>
<p>ペロー女史によれば、男女間の愛は大切にしないといけませんが、男女間のいちゃつきはやめたほうがいい、となります。</p>
<p>ペロー女史は、男女のいちゃつき、というフランス文化に固有な特徴のため、フランス人女性がフランス人男性と対等に渡り合うことができずにいる、と指摘しました。</p>
<p>これに対しては、フランス人男性ばかりではなく、男女のいちゃつきが楽しくてやめられないフランス人女性も、ペロー女史に反撃しました。</p>
<p>男女のいちゃつき文化と女性の権利拡大を主張するフェミニストの間には、超えることのできない壁がありそうです。</p>
<p>男女のいちゃつき、男女の平等。この二つは今後フランスでどのように進展していくのでしょうか。他の国にはないフランス文化が提示する、面白いテーマです。</p>
<h2>フランス人は男女のいちゃつきをやめられない</h2>
<p>フランスの会話や視線による男女間のいちゃつきは、単なるお遊びではありません。それはフランス文化の面白い特徴の一つです。</p>
<p>エリック・ロメール監督による「愛の午後」（l’amour Apres midi）という不倫映画があります。30歳の既婚の主人公の男性は、安定した仕事を持ち、娘もいます。そして再び妻が妊娠します。</p>
<p>その時主人公の男性は友人の元恋人と関わりを持ちますが、彼らは肉体関係を持つことはありません。この映画を見ると、フランス人が不倫の実際的な行為よりも、想像によって欲望を刺激されることを好むことがわかります。</p>
<p>まさしくフランスでは「不倫は文化」なのです。それを日本のある芸能人間違って解釈してしまいました。</p>
<p>この欲望を掻き立てられて刺激されることを楽しむ、というフランス人の根本的な国民性を変えることは不可能でしょう。</p>
<p>フランス革命ですらフランス人の国民性を変えることができず、男女間で無為に会話や視線を楽しむ、という貴族社会の名残が現在でもユニークで<strong>面白い</strong>フランス文化の特徴として健在し続けているのですから。</p>
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