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	<title>男性 &#8211; フランスシャポー</title>
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	<description>パリ移住経験のあるルバンがフランスの情報をお届けします。</description>
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		<title>フランス人男性の性格：いつ相手にコミットするか？</title>
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		<pubDate>Mon, 24 Sep 2018 08:31:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[francechapeau]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[フランス人男性]]></category>
		<category><![CDATA[フランス人]]></category>
		<category><![CDATA[性格]]></category>
		<category><![CDATA[男性]]></category>

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		<description><![CDATA[フランス語で付き合い始める、デートすると言うことをsortir avec と言います。これをフラットに訳せば「...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>フランス語で付き合い始める、デートすると言うことを<em>sortir avec</em> と言います。これをフラットに訳せば「誰かと一緒に外出する」となります。文字通り一緒に外出し、映画に行ったり、レストランに行ったりということです。</p>
<p>この段階ではまだ知り合って間もないカップルがお互いを知るための時間です。フランス人はこの初期の段階についてデートをする、などと特別な表現を使いません。彼らは軽い気持ちで一緒に外出をするのでしょう。</p>
<p>その後お互いをよく知るようになると、相手の家に泊まる, 一緒に週末を送る、一緒にヴァカンスへ行くなどの関係に発展します。</p>
<p><strong>フランス人</strong>男性は時間をかけて相手を観察したりしません。彼らは独特の臭覚とノリで気に入った異性がいたら即座にアプローチすることも多いでしょう。フランスでは恋愛は日本以上に日常的な出来事です。</p>
<p>だからと言って必ずしもフランス人男性の性格が軽い訳ではありません。彼らは恋愛においては現実主義、経験主義を採用しているのです。別れた相手を10年思い続けている、と言う日本女性に会ったことがありますが、フランス人は恋愛においては思い出、妄想に浸ることなく実践を重視します。</p>
<p>見切り発車のようにとりあえず付き合いだしてから、じっくりと時間をかけて相手を見極めてから相手にコミットするかしないかの結論を出します。そしてこのような状態が?年も続くこともあり得るのです。</p>
<p>一生懸命「生涯の女性」(femme de la vie)を探しているという意味では、ドンファンタイプを除いた一般のフランス人男性の性格は殊の外生真面目でもあるのです。</p>
<p>ここではフランス人男性がどのようなプロセスを経て一人の相手にコミットしていくのかについて見ていきます。</p>
<h2>フランス人男性との恋愛の始まりは「青天の霹靂」？</h2>
<p>フランス人の性格としてノリが大切です。</p>
<p>私の周りにも地下鉄や電車で出会って付き合い始めた、アパートの踊り場で出会った、近所のレストランで話し込んで付き合うようになった、など全く知らない人同士が偶然とノリで付き合い始めたカップルも珍しくありません。<img class="size-medium wp-image-405 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/heart-1192662_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/heart-1192662_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/heart-1192662_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/heart-1192662_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/heart-1192662_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>ラテン系民族的性格を持ったフランス男性は情熱的で感情の赴くままに行動するところがあります。恋愛が始まる時点で先のことまで考えていません。</p>
<p>ケ・セラ・セラと言う感じで、今を楽しみます。そしてその瞬間瞬間の連続が人生を作っていくと考えています。</p>
<p>一定の社会階層以上のフランス人男性は小さい頃からの社交を通じた人との関わり方を通じて、女性の心のくすぐり方、恋愛作法を体得しています。例外を除けばフランス人男性は自分の好みの外見の女性に出会ったら積極的に相手の女性に興味、関心を示します。</p>
<p>突如「君は綺麗だ」「あなたのことが好きだ」と言われてしまうと、やんわりお互いの意思を確認してから付き合いに移行することを想定している日本人女性は驚くかもしれません。「えーまだあなたのことをそんなに知らないのに」と思うこともあるかもしれません。</p>
<p>フランスでは恋愛は晴天の霹靂のようにやってきます。最初の段階でお互い情熱を感じれば、そのまま勢いで付き合い始めたなんてこともあるでしょう。</p>
<p>日本人女性の中には「いや」と言いつつ焦らして相手の関心を引いて、それで付き合う方向に持っていこうとするのが女性の嗜みと考えている人がいます。このようなやり方はフランス人男性には通じません。「嫌だ」と言われれば言葉通りに捉えられて断られたとなります。</p>
<p>フランスでは女性も、その恋愛の波に乗るか乗らないかのタイミングを見極めるためのある種の反射神経を要求されます。このノリの実態は情熱です。</p>
<p>フランス的恋愛を始める際にはある種のリスクが伴います。ヴァケーション先で出会ってその時は大いに盛り上がったけれどもその後全く音沙汰がないということもあり得ます。それでもスイートな思い出は残ります。</p>
<p>これはある日本人女性の話です。彼女は日本でフランス人男性と出会って、自分では付き合っている、と思っていました。二人は東京に住んいましたが、東関東大震災後、彼からの連絡が途絶えました。</p>
<p>ある日彼のフェイスブックを見たところ、彼は彼女に何も告げずに、すでにフランスに戻っていたと知って大変に驚いたそうです。その後もなんの音沙汰もなかったと言うことでした。</p>
<p>その日本人の女性は、ボーイフレンドのフランス人男性の変わり身の速さにあっけに取られ、悲しむ気すら起こらなかったそうです。この場合、震災が起こったために二人の関係が例外な形で試されそして思いの外早く一方的に結論が引き出されてしまいました。</p>
<h2>フランス人はいつ愛から結婚へいつ移行するの？</h2>
<p>ではフランス人男性とカップルとして一通りの経験をした後、いつその恋愛のトンネルから抜け出て相手にコミットするのでしょうか。もちろんコミットまでの期間というのは、個々のカップルによって異なります。<img class="size-medium wp-image-485 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/tunnel-2890114_1920-300x198.jpg" alt="" width="300" height="198" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/tunnel-2890114_1920-300x198.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/tunnel-2890114_1920-768x506.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/tunnel-2890114_1920-1024x675.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/tunnel-2890114_1920-728x480.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>私の知っているフランス人男性で、１週間フィリピンへ旅行に出かけて、そこで結婚を決めて、１週間後には彼女とともに本国へ戻ったという人を知っています。これはノリの良さが結婚にまで発展した稀な一例です。</p>
<p>しかしこのようなパターンは例外的です。比較的軽い気持ちで付き合い始めるフランス人男性ですが、相手にコミットして結婚を決めるときには日本人同様慎重になるからです。</p>
<p>フランスにはもう何年も同棲しているのに結婚していないフランス人のカップルが結構います。一方日本人女性と付き合うフランス人男性はある程度付き合った後結婚する傾向があるようです。</p>
<p>なかなか結婚しない慎重な性格のフランス人男性も、日本人女性のパートナーにコミットするとなると日本の文化を受け入れることが多いようです。日本に住んでいるフランス人同士のカップルですら本国に比べて婚姻率が高いと聞いたことがあります。</p>
<p>恋愛というトンネルに入ってから相手が自分にコミットするまでの状況というのは、多くの女性にとって不安な状況であることに間違いありません。</p>
<p>ちなみにフランス語ではJe t’aimeとJe t’aime bienは大きく意味が異なります。前者は　I love you で　後者は　I like you です。フランス人男性はJe t’aime bien と気軽に言うでしょうが、なかなかJe t’aimeとは簡単に言いません。そんなところにも彼らの性格が現れます。</p>
<p>フランスでは全てを言葉にすることで初めて意思疎通が成立すると考えます。毎朝夫婦でJe t&#8217;aime (愛している）と言うのもフランスには全てを言語化してこそコミュニケーションが成立するという前提があるからです。</p>
<p>言葉によって全てを伝えることはできないと考える日本人にとってフランス人の全てを言葉にするという性格は重たく感じることもあるでしょう。でもそれは便利な性格でもあります。</p>
<p>「愛している」「今日は素敵よ」などと伝えるのは日本人にはいささか歯が浮いてしまいます。でも「掃除を手伝ってくれないか」「野菜を切ってくれないか」なども気軽に言葉で尋ねることができるからです。</p>
<p>付き合っているフランス人<strong>男性</strong>の性格を知る上で色々家事について言葉でリクエストしてみるというのは以外に重要なことかもしれません。フランス人男性の中には日本人女性が家事や育児を全面的にするという噂を聞きつけてそれを利用しようとする性格の輩もいます。</p>
<p>そのような期待を持っておらずあなたのことを愛する純粋な性格のフランス人男性なら家事も気軽に手伝ってくれることでしょう。</p>
<p>日常生活をフランス人男性とシェアして日本では言わないようなことも言語化して相手に伝える習慣ができると、少しづつ言葉で気持ちを伝えることの醍醐味を理解していきます。自分の気持ちを言葉で表現するという態度にはある種の開放感があるからです.。</p>
<p>その際他の人と考えが違うなどと心配する必要はありません。フランスであなたが他の人と違う考えを言えば興味を持って耳を傾けてもらえるでしょう。</p>
<p>言葉で自分の思っていることをはっきり表現すれことによって,受け身な状態から脱出して, 自分が主体的に相手との関係を生きているという実感も生まれます。フランス人が自立して自由な性格なのは彼らが言葉を頼りに生きているからです。<img class="size-medium wp-image-486 alignright" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/the-locale-726512_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/the-locale-726512_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/the-locale-726512_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/the-locale-726512_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/the-locale-726512_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>あなたの希望を全く聞かずに一方的に決めてしまうようなフランス人男性は、最初こそ頼もしい性格のように見えますが,どこか一方的な性格の男性かもしれません。</p>
<p>フランスではパートナーの意向を言葉で確かめあってパートナーシップを深めていきます。</p>
<p>いちいち「あなたはどこへ行きたいか？」「何をしたいか」「あなたがいいのならこうするが・・・」など聞いてくるかもしれません。</p>
<p>二人で話し合って決めると一人で決めるよりも時間もかかるし意見が対立することもあります。しかしながらこのプロセスを経て相手のことをよりよく知ることとなりパートナーシップへと近づいていくのです。</p>
<p>男性が女性をリードするという前提に慣れている日本女性にとっては「そんなことをこちらに聞かないでそちらで決めて動いてくれたらいいのに」と思うこともあるかもしれません。しかしそうした以心伝心の関係はフランス人男性との間には成り立ちません。フランス人男性の性格としてこちらが言葉にしない限りこちらの欲望も理解しません。</p>
<p>それなら日本人女性も性格を変えてはっきりこちらの欲望を表現してしまえばいいのです。恥ずかしいと言っている場合ではありません。</p>
<p>ある程度の期間付き合ってもなかなか<strong>コミット</strong>してくれないフランス人男性もいます。それは慎重な性格の現れで今だに長期的パートナーシップを築くかどうか見定めている可能性があります。</p>
<p>しかしこちらはこれ以上待てないという時には「あなたはこの関係にコミットする意思があるのか」とはっきりと相手に聞く必要があります。相手にはっきりとコミットもしくは結婚の意思があるのか尋ね、そうでない場合にはその相手と潔く別れる覚悟も必要です。</p>
<p>そのような時相手もこちらの気持ちを察して考えることでしょう。恋人を失うことを恐れてコミットしてくるかもしれません。この辺は男女の駆け引きです。</p>
<p>フランス人男性と恋愛するときはある種の潔さが大切です。晴天の霹靂で始まった恋愛は同じように晴天の霹靂で終わることもあります。フランス人男性は日本人のように情があるからと言ってズルズル関係を続けることはありません。</p>
<h2>フランス人男性と孤独</h2>
<p>女性は待つ側で男性が決心する側、というのは日本もフランスも同じです。どちらの国でも、恋愛から結婚へのお試し期間をどうやって早く終わらせ、相手にコミットさせるかと言うシチュエーションにおいて女性としての力量を試されます。</p>
<p>同時にそこには男性と女性の孤独に対する耐性の違いがあると言うことも理解しておく必要があります。</p>
<p>日本では一般的に女性は一人でいられるけど男性の性格として一人でいられないというイメージがあります。</p>
<p>離婚後日本人女性はそのまま長く一人でいても、日本人男性は再婚する傾向があります。また退職したご主人と一緒に毎日を過ごすのが嫌な日本人女性は離婚を提案することがあります。</p>
<p>一般に生活者として自立できていない日本人男性は一人で生きていけないので家事をしてくれる女性との共同生活を求めます。それが日本人女性の方が日本人男性よりも孤独に強いと言うイメージの実情ではないでしょうか。</p>
<p>フランスではその逆で、フランス人男性の方がフランス人女性よりも孤独を好む性格と言われています。<img class="size-medium wp-image-484 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/old-book-2256073_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/old-book-2256073_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/old-book-2256073_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/old-book-2256073_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/old-book-2256073_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>日本では最近お金を支払って、その時間内において、友人、話し相手担ってもらう、というビジネスがスタートしました。これはフランスで大きなニュース、話題となりました。</p>
<p>孤独への耐性があるフランス人にとってこのようなビジネスが成り立つことは驚きでした。また彼らは日本人が孤独に弱い寂しがり屋の民族であると感じました。</p>
<p>ではカップル社会として知られるフランスでおひとりさまの割合はどのぐらいなのでしょうか。15歳以上のフランス人の、十人に一人がおひとりさまと答えています。おひとりさまとは、ほとんど出会いがない状態、家族、友達、近隣、同僚などのみじかな人たちとの繋がりのない人のことです。最もおひとりさまになりやすいのは、失業者、退職者、低所得者です。</p>
<p>ヨーロッパ全体で見るとスエーデン、デンマーク、ノルウェーなどの北欧の国々においては、おひとりさまの割合が10パーセント未満となります。これらの国では社会福祉制度が発達しているため人々がカップルとして生きていきやすい社会、経済的条件が整っているということでしょう。</p>
<p>フランスの例に戻っておひとりさまの内訳を見ると、男性が52パーセント、女性が48パーセントで、フランス人男性の方が一人で暮らす割合が女性よりも高くなっています。また40歳以上のフランス人男性の中で、おひとりさまの割合は66パーセントにもなります。</p>
<p>おひとりさまとは別に、物理的には周囲に人がいたりパートナーがいたりしても、孤独を感じる性格の人もいます。この割合はフランス人男性では45パーセントですが、フランス人女性ではそれより10パーセントも高く55パーセントに上ります。彼女たちは、家族、恋人がいても常に寂しさを感じいます。そしてこれらの女性の半数以上が40歳未満です。若いフランス人女性は寂しがりやな性格でなかなか一人でいることができません。</p>
<p>フランス人女性と比較した場合、フランス人男性が相対的に孤独に強い性格を持っていると言えます。一人でいるのが苦ではない,と言う人もいれば積極的に一人でいたほうが良い、一人でいたい、というフランス人男性もいます。</p>
<p>フランス人男性は生活者として自立しているため,そのことも彼らが孤独を楽しむことを助長していると言えます。</p>
<p>このようにフランス人男性が孤独に強い個人主義的性格を持っていることも、彼らが女性よりも相手にコミットするのに時間がかかる理由となりえます。</p>
<h2>さいごに</h2>
<p>寂しがりやの性格のフランス人女性からすれば、ずっと付き合ってお互い幸せなのになぜ相手のフランス人男性はコミットしてくれないのだろうかと思うでしょう。ではなぜフランス人男性は彼女にコミットすることを躊躇するのでしょうか。</p>
<p>まだ心情的にコミットする用意ができていないと言う理由もあり得ます。その場合は言葉を尽くしてお互いを理解し関係を深めていく努力が必要です。</p>
<p>それ以外の理由もありそうです。その一つがフランス人男性が比較的孤独に強い性格だということです。</p>
<p>フランス人男性は生活者として自立しており,フランス人女性以上に孤独への耐性を身につけています。フランス人男性が寡黙だったり自分の話をしないのは相手に関心がないのではなく男女の<strong>性格</strong>が異なるからです。</p>
<p>その時相手との距離を縮めていきたい女性としては、相手を惹きつける様々な態度で愛情を示していく必要があります。そしてフランスではコミットをした後も相手に対する努力をその関係が続く限り続けていかなくてはなりません。</p>
<p>日本の既婚カップルは「温泉に一緒に浸かっている状態」に例えられます。彼らは揺るぎない信頼関係のもとほっとできる温泉にいるような状態です。それはとても楽ちんな状態です。</p>
<p>フランス人男性と結婚したら温泉にゆったり浸かっているような状態ではありません。しかし相手との間で愛の儀式を毎日手抜かりなく行うことによって,年齢を経てさらに愛が深まるとともに性的存在としても成熟していくでしょう。</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>フランス人男性が婚約指輪を選ぶ時</title>
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		<pubDate>Sat, 22 Sep 2018 12:27:20 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[francechapeau]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[フランス人男性]]></category>
		<category><![CDATA[フランス人]]></category>
		<category><![CDATA[男性]]></category>
		<category><![CDATA[結婚]]></category>

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		<description><![CDATA[恋愛が始まって、二人で愛の日々を重ねた後、めでたく婚約、結婚となります。その時一生に一度（一応その時は・・・）...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>恋愛が始まって、二人で愛の日々を重ねた後、めでたく婚約、結婚となります。その時一生に一度（一応その時は・・・）のイベントに備え、愛の証として男性から女性に送られるのが婚約指輪、そしてペアで揃えるのが結婚指輪です。</p>
<p>この二つの指輪についてのフランス人<strong>男性</strong>、フランス人女性の考え方について日本人と比較しながら紹介します。</p>
<p>婚約指輪については日本とフランスでそんなに大きな考え方の違いがありません。結婚指輪に関しては、日本よりもフランスのカップルの方が断然結婚指輪を重視します。</p>
<p>その背後には、日本とフランスの宗教の違いがあります。敬虔なカトリック教徒とは言えない今日のフランス人ですが、結婚指輪をはめる時には、古くからのキリスト教の伝統が蘇るようです。</p>
<h2><strong>日本は婚約、結婚に対してミニマリストになっている？</strong></h2>
<p>日本の若い世代の間では、最近婚約、結婚といった儀式に対して、あまりこだわりがなくなっています。「ナシ婚」と呼ばれる入籍はするけど「結婚式をあげない」スタイルも増えています。</p>
<p><img class="size-medium wp-image-418 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/sunset-3392064_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/sunset-3392064_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/sunset-3392064_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/sunset-3392064_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/sunset-3392064_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />また結婚した後、日本人カップルが軽視しがちなのが結婚指輪です。なんと結婚しているカップルの７割は結婚指輪をつけない、というアンケート結果もあるそうです。</p>
<p>それによれば、50代以降の既婚カップルで結婚指輪をつけない人は80パーセントに及ぶそう。さらに20代の既婚カップルで結婚指輪をつけない人は30パーセントに上っています。</p>
<p>その典型的な例が最近結婚された小林摩耶さんではないでしょうか。彼女は今の所披露宴は行わず、婚約指輪にもあまり予算をかけているようには見えません。ではなぜ既婚の日本人カップルは結婚指輪をつけない傾向があるのでしょうか。</p>
<p>アンケートによれば「仕事上好ましくない」「気がついたら無くなっていたがもう買うお金がない」「結婚指輪は宝石会社が儲けるものだから必要ない」「太ってつけられなくなった」などの体裁的理由が挙げられています。</p>
<p>でも本音は（特に年季のいった夫婦にとっては）次の言葉に集約されているのではないでしょうか。「もううん１０年と結婚しているのだから、もう結婚指輪をする間柄でもない。」</p>
<p>それにしても新婚夫婦にとっては「相手のことをそんなに好きではない」から結婚指輪をつけない、ということは考えられません。それなのに「面倒臭いから」「慣れていないから」結婚指輪をつけない人が多いそうです。</p>
<p>また若い人の中でも、世間的には独身風情で通したいとの気持ちもあるそうです。その背後にどのような動機があるのかはここでは問わないこととしますが・・・・。</p>
<p>概して日本人の既婚カップルが結婚指輪をつけなくなった、というのは、昨今の日本人が結婚するという行為にマジックや神秘性を感じていないからなのではないでしょうか。</p>
<p>私たち日本人はどちらかといえば現世の共同生活、ということを重視して結婚をする傾向があるように思います。</p>
<p>そのことを一番感じるのは昨今の終末婚です。年齢のいった、もう終活を始めるような年頃の人が、「これから死ぬことを考えると・・・」と言って結婚するのを耳にすることがあります。</p>
<p>彼らは、介護などの具体的な問題を含めて、一人で死ぬのが嫌だから結婚することが多い気がします。また相手を介護するのが嫌で結婚をしない選択をする女性もいる、というのも現世の共同生活を第一に考えるという意味では、同じスタンスです。</p>
<h2>今時の日本人と結婚指輪</h2>
<p>この時流に乗って登場したのが、24時間いつでも結婚指輪を購入できる自動販売機です。オンラインでなくとも、店にいかなくとも、とにかく忙しい人がいつでも結婚指輪を買いに来れるように、というコンセプトだそうです。<img class="size-medium wp-image-424 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/rings-2634929_1920-300x169.png" alt="" width="300" height="169" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/rings-2634929_1920-300x169.png 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/rings-2634929_1920-768x432.png 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/rings-2634929_1920-1024x576.png 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/rings-2634929_1920-728x410.png 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>この自動販売機の目玉は「名のなき指輪」シリーズで、リング、ハンマー、芯棒などが入った手作りキット。カップル向けペアリングから結婚指輪まで様々な素材、価格帯のものがあります。</p>
<p>カップルはカンカンと自分でハンマーで叩いて、世界で一つしかない指輪を作るというもの。バブル時代のブランド志向とは真逆の、ミニマリズム。自分たちしか持っていない、唯一無二の指輪を作るんだから、その材料を自販機で買うのは問題ない、という発想なのかもしれません。</p>
<p>このスタイルは若い「さとり」世代と言われている世代独自の感覚かもしれません。また元来宗教色が強くない日本人の国民性にも適合しています。</p>
<p>24時間のコンビニがあるのだから、24時間の結婚指輪の販売があってもおかしくない、ということかもしれません。ちなみにフランスでは泥棒が多いため、自販機が置いてありません。</p>
<p>いくら日本人の結婚観が世俗化されたものであっても、婚約指輪となると話は別です。普通女性は自動販売機で購入した婚約指輪を送られて嬉しい、とは感じないものではないでしょうか。</p>
<p>若い未婚の日本人女性たちは、特定の男性がいるかいなかにかかわらず、ある日愛する男性から高価な婚約指輪を贈られる日を夢見て生きています。一方婚約指輪をもらった既婚女性は結婚式や披露宴などの特別な機会に婚約指輪を持っていてよかった、と思うそうです。</p>
<p>一般に日本人女性にとって結婚指輪よりも婚約指輪の方が重要なようです。しかし肝心の結婚式、披露宴が減少している現在、婚約指輪をつける機会も今後必然的に減っていくことが予想されます。そうすると将来的には婚約指輪も結婚指輪のような運命を辿るのかもしれません。</p>
<h2>フランス人と結婚指輪</h2>
<p>一般的な話として、フランス人と比べ日本人は結婚を決意するまでに、そこまで時間をかけません。自分たちがカップルとしてやっていけるかいけないか見極めるのに2,3年同棲するカップルがいたらそれは長い方ではないでしょうか。</p>
<p>フランスでは、一度一人の相手にコミットしてから結婚までの道のりが長い上、その愛にコミットはしても結婚はしない、という結果もあり得ます。そうはいってもその段階を超えて結婚までいったカップルというのは、最も揺るぎない関係と言えます。</p>
<p>一般的に言って、フランスでは既婚のカップルが結婚指輪をつけないという選択はありえません。それはまず宗教的背景が異なるからです。</p>
<p>キリスト教の伝統があるフランスでは、いまでも結婚指輪にある種の神聖さが宿っています。男女間の結婚というのは、キリスト教にとっては結合（alliance）を意味します。</p>
<p>神が教会と結合関係を結んでいるのと同じように、男女も結合関係を交わし、死ぬまで二人が別れないと誓います。それを象徴するのがペアの結婚指輪です。</p>
<p>キリスト教によれば、結婚には自由に相手を選ぶ、別れない、浮気をしない、子供を産む、という4つの条件があります。結婚というのは神聖なもので、二人の男女が一つになる神聖な行為とみなされます。そして神前で、一生愛し合うこと、尊重し合うこと、日常の生活が困難であろうとも結婚関係を解消しない、ことを誓います。<img class="size-medium wp-image-425 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/people-2595862_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/people-2595862_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/people-2595862_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/people-2595862_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/people-2595862_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p><strong>結婚</strong>という行為が、教会で神様に永遠の愛を誓う、というものである以上、結婚指輪にも神の加護が宿っているのです。ですから結婚指輪に傷がついた、ちょっと古くなったから、などの理由で結婚指輪を新しく買い直すとことはできません。</p>
<p>またフランスでは結婚指輪をしている、していない、というのは重要な社会的ステータスの指標となっています。結婚指輪をしていることによって、少なくとも真面目な恋愛をしようと思って言い寄ってくる人の数は激減します。</p>
<p>もし結婚指輪を外した既婚男性がいたら、パートナーの女性から「浮気をしたいのかな」と疑われてしまうことでしょう。</p>
<p>そんなフランス人から見ると、既婚の日本人カップルが結婚指輪をしない、というのは結婚を神聖なもの、マジックなものと見ていない表れ、と映るようです。また日本人はそのようなことを意識していないにしても、それは別の人との関係が始まってしまっても構わない、ことを社会的にアピールしているようにも見られてしまいます。</p>
<p>今日フランス人の多くは敬虔なクリスチャンではありません。そうであるのにも関わらず、長い宗教的伝統が息づいているのが結婚です。フランス人にとっては、今日でも結婚指輪には特別な価値があり、それをつけないという選択肢はありえません。</p>
<p>この宗教的伝統が重すぎて結婚をしない人がいる、といっても過言ではありません。</p>
<h2>フランス人と婚約指輪</h2>
<p>では婚約指輪についてフランス人はどのように考えているのでしょうか。ここで婚約指輪の歴史的由来を手短いに振り返ってみましょう。</p>
<p>婚約指輪の歴史的起源はエジプト、もしくはそれ以前にさかのぼると言われていますが、婚約指輪の風習が正確にいつ始まったのかについてはわかっていません。確実なのは、ギリシャ、ローマ時代にすでにヨーロッパには婚約指輪が存在していた、ということです。 <img class="size-medium wp-image-431 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/mythology-1099255_1920-300x235.jpg" alt="" width="300" height="235" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/mythology-1099255_1920-300x235.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/mythology-1099255_1920-768x602.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/mythology-1099255_1920-1024x802.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/mythology-1099255_1920-728x570.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>この頃、シンプルな鉄の輪を左手の薬指につける習慣が生まれました。当時の人々は迷信によって、左手の薬指が心臓、つまりハートと直接的に血脈によってつながっていると考えていました。</p>
<p>中世に入ると、婚約指輪は、鉄製からシルバー、ブロンズ製へと変化しました。また宝石なども加えるようになりました。ダイヤなどの貴金属が婚約指輪に使われるようになったのは15世紀ごろのことでした。</p>
<p>その結果、指輪の細工は次第に手の込んだものとなっていきました。当時ダイヤは夫婦関係の調和を意味していましたが、ダイヤを持つのは貴族階級に限定されていました。</p>
<p>16 世紀に入るとヨーロッパ社会は大きく変わっていきました。中世が終焉し、現在の国を単位とした社会の雛形が誕生しつつありました。ヨーロッパ人は世界各地へと拡大し、貿易によって豊かになっていきました。</p>
<p>しかしながら当時はまだ身分制社会が支配していました。宝石などの高価な品は社会的身分を表象するもの、と考えられていたために、当時の商人はいくらお金を持っていても、ダイヤを身につけることはできなかったのです。</p>
<h2>女性が望む婚約指輪</h2>
<p>幸いなことに、現在日本でもフランスでも、私たちは自分が好む婚約指輪を選ぶことができます。ではフランス人女性はどんな婚約指輪を好むのでしょうか。</p>
<p>最近貴金属会社が行ったアンケートによれば(Vashi.fr)、フランスで人気の婚約指輪の型はダイヤモンドの一粒型です。これはヨーロッパでは中世以来の伝統でありますが、現代フランス女性は、アメリカ発のロマンチックな映画、ドラマの影響を受けてこのタイプの指輪が好みなんだそうです。</p>
<p>あるアンケートによれば、50パーセント以上のフランス人女性が一粒ダイヤを欲しい、と答えています。また70パーセントのフランス人女性は、一粒ダイヤの周囲には小さいダイヤが埋め込まれたものが良い、と答えています。</p>
<p>ただ一粒ダイヤについては、サイズよりも質にこだわる傾向が強く、56パーセントのフランス人女性はカラット数が大事とも答えています。宝石の形はそれをつけるフランス人女性の年齢によって変化します。</p>
<p>また婚約指輪の好みは国によっても異なります。イギリス人女性ははビンテージ風のデザインの婚約指輪を好みますが、多くのフランス人女性はコンテンポラリーデザインを好みます。また45歳を過ぎたフランス人女性は長方形のダイヤを好むとか。</p>
<p>日本の女性の75パーセントはダイヤの婚約指輪が欲しいと答えており、ダイヤモンドへの憧れはフランス以上です。日本の傾向は、広告、マーケティングの影響とも考えられます。</p>
<p>日本人女性もフランス人女性同様に「素材」が大事と考え、「劣化や偏食がなく」「永遠の輝きがあること」を重視します。また大半の日本人女性は一粒ダイヤモンドとプラチナの婚約指輪を求め、周りにダイヤが埋め込まれているかどうかについてはこだわっていません。</p>
<p>ただ最近若い日本人女性は一粒ダイヤモンドとは一風異なる婚約指輪を欲しがるケースも増えているそうです。彼女たちはセンターにボリュームのあるファッション性の高いデザインを好む傾向があるそうです。</p>
<h2>婚約指輪に使われる宝石に込められた意味</h2>
<p>フランスではダイヤ以外の石も婚約指輪として使われます。ここではメジャーな石に込められた意味合いについてご紹介します。<img class="size-medium wp-image-432 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/ring-1665611_1920-300x225.jpg" alt="" width="300" height="225" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/ring-1665611_1920-300x225.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/ring-1665611_1920-768x576.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/ring-1665611_1920-1024x768.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/ring-1665611_1920-728x546.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<h3>ダイヤモンド</h3>
<p>ダイヤモンドは、純粋さ、永遠さの象徴です。ダイヤモンドのメリットとしては、どんな洋服、他の宝石ともマッチするところです。色のついた貴金属だとそういうわけには行きません。</p>
<p>ダイヤモンドの質は４つの基準（サイズ、重さ、純度、色、これらを合わせてカラットと呼ぶ）によって測定します。</p>
<h3>サファイヤ</h3>
<p>美しい青が際立つサファイヤは、忠誠心、豊饒さを象徴します。ダイヤと並んで、サファイヤも世界で最も人気のある石として知られています。</p>
<p>フランスではサファイヤを使った婚約指輪の人気が近年高まっています。それはイギリスのウイリアム王子がケート・ミドルトン王妃への婚約指輪として、ダイヤモンドが周りに散りばめられた18カラットの目がくらむようなサファイヤの指輪をプレゼントしたからです。</p>
<p>この指輪はもともとダイアナ元王妃の婚約指輪でした。時価660万円ほどのものです。ダイアナ元王妃の婚約指輪は当時物議を醸し出したそうです。それはこの指輪がオーダーメイドではなく、宝飾店のカタログに掲載されており、誰でも買えるものだったからだそうです。そのためこの指輪はイギリスの上流階級からは不評でした。</p>
<p>それでもダイアナ元王妃が気に入ったためこれが彼女の婚約指輪となりました。このようなところがダイアナ元王妃が庶民から人気があった秘密かもしれません。そして今日でもこの指輪を注文することができます。</p>
<p>サファイヤの指輪の値段はその色によります。青色の鮮度が高いほど、サファイヤの値段も高くなります。</p>
<h3>エメラルド</h3>
<p>エメラルドは豊穣と希望のシンボルです。緑色を好む人に人気の意思です。エメラルドは宝石の中では最も脆弱なものです。ショックに耐えるために、形はラウンドではなく、オバールで細長くなっています。</p>
<h3>ルビー</h3>
<p>ルビーは幸福と情熱を意味します。ヨーロッパにおいてルビーとは権力の象徴として知られてきました。ルビーは最も珍しい石の一つで、他の石よりも相対的に値段が高価です。</p>
<p>これがフランスで一般的な婚約指輪の実寸です。なかなかボリュームがあり、一般的に日本人が考える婚約指輪よりも大きいことがわかります。フランス人女性にとっての婚約指輪の重要性が伝わってきます。<img class="size-medium wp-image-426 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/taille-diamants-300x197.jpg" alt="" width="300" height="197" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/taille-diamants-300x197.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/taille-diamants.jpg 587w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>ではフランスでは婚約指輪にどのような金属を使うのでしょうか。フランス人女性は、一般にイエローゴールド、ホワイトゴールド、プラチナから選びます。</p>
<p>相手の女性にサプライズで婚約指輪を送ろうと考えるフランス人男性は、以下の手順で婚約指輪の金属を選ぶそうです。</p>
<p>まず相手の女性がすでに持っている指輪を観察して、イエロー系かシルバー系か見極める。それによって、その女性がどちらの色が好みなのかがわかります。</p>
<p>もし相手の女性がイエローゴールド系の指輪を持っている場合は、イエローゴールドにする。反対にシルバー系の指輪を持っていた場合には、ホワイトゴールドかプラチナかを選ばなければなりません。</p>
<p>ホワイトゴールドとプラチナは以下の次の３つの点で異なります。</p>
<p>ホワイトゴールドは全く自然のものとは言えません。それは75%のイエローゴールドと２５%の金、ネッケル、鉛でできています。比べてプラチナは95パーセント純粋なプラチナです。貴金属としての純粋さにおいては、プラチナが金に勝ります。</p>
<p>またホワイトゴールドは75パーセントのイエローゴールドでできているため、数年経つと金属がくすんできます。白さを維持するためには、数年ごとにお手入れをしなくてはなりません。酸化、シルバーの光を保つのにはプラチナの方が有利です。なぜならもともとの色がシルバーなので、経年劣化がありません。<img class="size-medium wp-image-419 alignright" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/sparks-692122_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/sparks-692122_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/sparks-692122_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/sparks-692122_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/sparks-692122_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>プラチナの濃度が金以上ということは、プラチナの方が引っ掛け傷などにも強い、と言えます。デメリットはプラチナの方が希少なため、値段が上がります。金に比べると30から40パーセント高くなります。</p>
<p>ちなみに日本人女性の大多数はプラチナを好みます。</p>
<p>最後に婚約指輪の予算について。これは日本でもフランスでもプレゼントする男性にとっては一番大きな問題です。では彼らは婚約指輪の予算にいくらかけるのでしょうか。</p>
<p>婚約指輪の値段は、石、指輪に使う金属の種類、自分の予算と相談して選ぶしかありません。</p>
<p>そして指輪の型によって異なってきます。できるだけ高いものを買う、というのではなく、相手の期待に沿ったものである必要があります。</p>
<p>フランス男性の婚約指輪にかける予算は、平均で１ヶ月か２ヶ月の給料に相当するとされます。日本の平均は男性側の給料の１ヶ月相当です。平均して、フランス人男性の方が婚約指輪にかける予算が多いことが理解されます。</p>
<h2>終わりに</h2>
<p><strong>フランス人</strong>の結婚指輪、婚約指輪事情について紹介しました。</p>
<p>日本とフランスでの大きな違いは、結婚指輪です。日本人の新婚カップルは平均でも結婚指輪に24万円かけています。それなのにあとで結婚指輪をつけなくなってしまうというのはなんだかもったいないことに思えます。</p>
<p>結婚したフランス人カップルにとっては、結婚指輪をつけることが原則です。それは愛が神聖なことの証、そして結婚していることを社会に示す指標です。その点では彼らはキリスト教の伝統に忠実でありつづけています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>参考文献</p>
<p><em>Le journal du marié : Comment choisir une bague de fiançailles ? </em></p>
<p>先輩花嫁に聞く：婚約指輪と結婚指輪に関する調査：堅実派の今どきカップル、価格は控えめでも素材重視　産経ニュース　２０１５年５月１３日</p>
<p>橋下明彦「自販機で買える結婚指輪」が登場！加速する今どきの「自分たちらしさ」</p>
<p>mariage.fr La messe de mariage</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>フランス人男性との恋愛で必要なもの：良い趣味　(le bon goût)</title>
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		<pubDate>Sat, 22 Sep 2018 10:04:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[francechapeau]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[フランス人男性]]></category>
		<category><![CDATA[フランス人]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛]]></category>
		<category><![CDATA[男性]]></category>

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		<description><![CDATA[フランス語の愛(amour)という言葉には、友人、家族、見知らぬ人をも介した幅広い人間関係に関わるあらゆる種類...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>フランス語の愛(amour)という言葉には、友人、家族、見知らぬ人をも介した幅広い人間関係に関わるあらゆる種類の愛が含まれます。もちろん<strong>恋愛</strong>も愛の一部です。</p>
<p>とは言っても恋愛は、友情、近隣関係、国際的な援助、師弟関係、親子関係とは異なります。</p>
<p>古今東西、恋愛には神秘性がつきものです。恋愛には「なぜあの人がこの人と？」という理性では推し量れない側面があるからです。恋愛のことを英語で化学反応（chemical reaction）というのはそのためです。説明のできない抗えない力が、恋する二人に働きます。</p>
<p>しかしどうしたら神秘的な出会いにたどり着くのかなどと説明することは不可能です。しかし、恋愛に特有の神秘性が何でできているのかについて考えてみることで、恋愛へ一歩近づくことになります。</p>
<p>ここではフランス的恋愛の神秘性への扉を開く「良い趣味」についてご紹介します。</p>
<h2>フランス人は一般に合理的</h2>
<p>フランス革命の一面は、科学主義の宗教に対する戦いでした。フランスを旅されると修道院の装飾などが破壊されていることを見かけますが、それはこの革命期の名残です。</p>
<p>フランス革命後の宗教に変わって、理性が人々の倫理基準、判断基準となりました。地球の始まりはアダムとイブの伝説か進化論か、この問題はアメリカなどでは現在でも終わりを見ない論争となっています。</p>
<p>しかしフランス人は進化論が誕生する以前から科学を信奉することを選んだのです。フランス人を知るようになると彼らが大変理性的に物事を考えることがわかります。それは彼らが小さい頃からこの合理主義、理性を重視した教育を受けた結果です。<img class="size-medium wp-image-404 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/balloon-1046658_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/balloon-1046658_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/balloon-1046658_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/balloon-1046658_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/balloon-1046658_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>もちろんカトリック教の影響が全く消滅してしまったわけではありません。フランスの革命派がカトリック教の伝統を破壊したときそれに一番反対したのは伝統に慣れ親しんできた国民でした。その結果ナポレオンは「大多数のフランス国民の宗教」としてカトリック教を復活させます。</p>
<p>しかし今日ではカトリック教を固く信じるフランス人は少数派になりました。それが端的に現れるのが自分の死後どうしたいかと尋ねた時のフランス人の反応です。</p>
<p>「お墓なんかいらないから灰を海に捨ててくれ」というフランス人が結構いるのです。それもまだ死について現実的に考えられない若いフランス人からではなく、もう終活を始めなければならないような年齢のフランス人が、です。</p>
<p>確かに合理的に考えれば、宗教、つまり死後の世界を信じていないのであれば、人間は死後消滅する、ということになってしまいます。フランス人の合理主義というのは半端なものではなく、徹底していると日本人が感じる瞬間です。</p>
<p>私たち日本人は普段の日常生活ではあまり宗教とかかわっていません。結婚式を教会で上げたいというのは多くの日本人女性の憧れですが、それはキリスト教を信奉しているからではありません。</p>
<p>そうは言っても多くの日本人は自分の家族が亡くなったり、また自分が年をとったとき、やはりなんらかの形で宗教にすがるのではないのでしょうか。その証拠に一般的に日本人は先祖の宿るお墓の管理を重視します。この点はフランス人と大きく異なる点です。</p>
<p>では少し想像してみてください。この合理主義に貫かれた社会に身を置いたらどんなものだろうかと。</p>
<h2>フランスの合理主義は権威主義を育む</h2>
<p>それまで仲がいいと思っていた人が急に自分に背を向けるようになった。また、それまでそんなに仲が言い訳ではなかった人が急に親しげに近づいて来るようになった。</p>
<p>合理主義が行き渡った社会でこのようなことが起こったとき、人は少し戸惑いを覚えると思います。そして直接的に相手との間に直接的な原因がなかった場合、私たちは相手が得か損かで自分に対する対応が変わったのではないか、と想像したくなるでしょう。</p>
<p>例えばこれまで全く自分に対して無関心だったフランス人が急に親しげになった。よく話してみると「近々日本に来る」ことがわかったなど・・・のことはフランスでは割と日常茶飯事です。</p>
<p>また合理的に行動する、ということは現存の社会的ヒエラルキー、権威主義を助長しやすい側面もあります。例えば自分の利益を守るためには、上司にもペコペコしたほうがいいと判断します。</p>
<p>合理主義、計算、理性が支配する社会、つまり自分の周囲との人間関係が利害関係を基調としたものであるとき、フランス人が唯一非合理な自分に戻れるのが、恋愛です。<img class="size-medium wp-image-403 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/ladybugs-1593406_1920-300x198.jpg" alt="" width="300" height="198" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/ladybugs-1593406_1920-300x198.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/ladybugs-1593406_1920-768x507.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/ladybugs-1593406_1920-1024x676.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/ladybugs-1593406_1920-728x481.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>一般に人は計算して、恋愛するわけではありません。思いもかけない時に石につまずいて転ぶように恋愛が始まります。その結果、特に女性以上に理性的な傾向が強いフランス人男性にとって、恋愛をすることによって、やっとそれまで彼をがんじがらめにしてきた重たい理性の鎖から解放されるのです。f</p>
<p>このような社会だからこそ、フランス人女性以上に合理的な考えをする<strong>フランス人男性</strong>の人生にとって、恋愛はとてつもなく重要な意味を持つのです。</p>
<h2>フランス的恋愛の神秘性</h2>
<p>フランス人は恋愛に神秘性を求めます。なぜだかわからないけどその相手に魅かれてしまう。その相手を唯一無二のパートナーとして選ぶ。そのような場合、上に書いた権威主義、社会階層などは全く意味を持たなくなり、フランス人は全てを犠牲にしても恋愛に走ることがあります。そしてそれについて、周りのフランス人も理解を示します。</p>
<p>ではその神秘性とは何なのでしょうか。それは誰にもわからないものです。サン・テグジュペリの「星の王子さま」はこの愛における神秘性についての話です。</p>
<p>星の王子さまはなぜあのわがままな赤いバラの世話をして、手名付けたのでしょうか。そこに合理的な理由はありません。でもそれが愛で、それは目に見えないものであることは確かです。<img class="size-medium wp-image-401 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/the-little-prince-1711332_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/the-little-prince-1711332_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/the-little-prince-1711332_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/the-little-prince-1711332_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/the-little-prince-1711332_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>しかしフランス人が恋愛に神秘性を求める、というのは相手のことがわからないから神秘的というのとは異なります。</p>
<p>日本では相手の男性が真剣にコミットしてくれるまで、つまり結婚するまで、女性は自分を完全には明け渡さない方がいい、というようなことを言います。そのような視点からみれば、フランスではコミットメントをする前に、旅行に一緒に出かけたり、バケーションを過ごしたり、同棲したりして、全て手の内を明かしてしまうように思えるかもしれません。</p>
<p>同棲をして朝起きたばかりのノーメークですっぴんのところも見られ、もしくはトイレに行くところもあらかじめ見られてしまいます。そのような日々の生活の場面を隠して、自分を神秘的に演出する、ということは恋愛にとって必要なことですが、ここで問題としている愛に内在する何か神秘的なもの、とは意味を異にします。</p>
<p>結婚した後の日常生活においてこそ恋愛感情を持続させなくてはならない、と考えるフランス式恋愛において、神秘的なものが結婚後も二人に付いて回ることになります。</p>
<p>多くの結婚した日本人のカップルは、二人をつなぐものは子供だろう、子はかすがいと言うでしょう、と答えるでしょう。フランス人にとっても子供はもちろん大切ですが、子供が存在したとしても、相手との間に愛がない場合には離婚に発展します。また現在の夫よりももっと素敵な人から告白されて、家族を捨ててその男性を選ぶフランス人女性もいます。</p>
<p>フランス人は、子供ではなく、カップルとしての二人の中に内在するものの中から、永遠に二人をつなぎとめる「何か」を探そうとします。</p>
<p>その「何か」を支えるのは会話です。フランス人男性にとって、パートナーとの会話はとても重要です。それも日常生活の、ここに何がある、あそこに何がある、ということではなく、自分の内的世界に関わることについて会話することを好みます。</p>
<p>これは教養のあるインテリのフランス男性、女性だけのことではありません。教養とは直接関係のない仕事をしているフランス人男性、女性にも、文学が好きだったり、映画が好きだったり、音楽が好きだったり、スポーツが好きだったり、と色々あります。そんな趣味の話が二人を神秘的な関係へ導いてくれることもあります。</p>
<p>愛に宿る神秘性とは、ファッション、コスメなどの外見に関するものではないのです。</p>
<p>恋愛を発展させるには、お互いの趣味がマッチすることも重要です。趣味とは、何が好きか、衣服、飲み物、食べ物、食材から文房具、住居、そして生き方で何を重視するか、といった哲学的な問題まで網羅します。</p>
<p>そのような選択が全てある種の美意識に貫かれていれば、その人は洗練された人、ということになります。</p>
<h2>「良い趣味」とは何か。</h2>
<p>これらのこまごまとしたものを見る目を総合したもの、もしくはそのエッセンスをフランス人は「良い趣味」(<em>le bon go</em><em>ût, good taste)</em>と呼びます。</p>
<p>良い趣味というのは18世紀にフランスの宮廷から派生して、ヨーロッパの上流階級全体に波及した感性を指します。当時の人が書いた書物を読むとおしなべて「良い趣味」について言葉で説明することはできない、と書かれています。</p>
<p>「良い趣味」とは物、文学、態度、人間関係などあらゆることを指しました。日常生活から社交生活まで、建築、絵、料理、会話、壁紙、内装、衣服、文学、言葉遣いなどに関わることに関してヨーロッパの上流階級の人々はこの良い趣味を意識して、自分の生活環境を整えたり、マナーを身につけるようになりました。<img class="size-medium wp-image-406 alignright" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/rose-3142529_1920-300x206.jpg" alt="" width="300" height="206" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/rose-3142529_1920-300x206.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/rose-3142529_1920-768x528.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/rose-3142529_1920-1024x704.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/rose-3142529_1920-728x501.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>フランス人のライフスタイル、ファッションなどが世界的に注目されるのは、フランス人がこの「良い趣味」の伝統の発祥地だからです。フランス革命によって一時的に追いやられた王室の伝統でしたが、その後復活し、現代まで続くフランスの文化的伝統となりました。</p>
<p>「良い趣味」の反対は「グロテスク」です。いわゆるグロいものです。例えばドイツやスペインの美術の一部には、グロテスクを強く求める傾向が見られます。それは革命を経てもなお正統な王室文化として「良い趣味」を継承するフランス文化に対する反発とみなすこともできます。</p>
<p>しかしフランスではあくまでも革命後も正統な美意識が続きました。そのような文化土壌において「良い趣味」とは美しいもの、美しい人（立ち居振る舞い、身なりなど）、美しい文化に触れることによって育ちます。</p>
<p>パリが美しいのはそのような「良い趣味」が街のいたるところにあるからです。そしてパリに住む人々は、日常の美しい経験から、自分自身にとって美しいものとそうではないものを見分ける目を育てていきます。</p>
<p>何を食べるから、どのような器で食べるか、何を着るか、何を履くか、どこへ行くか、何をして働くか、まで一つ一つ自分で丁寧に決断を下していかなくてはなりません。その際「美」を基準に選択することが要となります。</p>
<p>これは単に美しいもの好き、という意味ではありません。美しいものは快適さをもたらしますし、幸福感を増長します。</p>
<p>同時に美しいものには倫理感が伴い、見るひと、触れる人の人としての、道徳的、倫理的向上にとっても意味がある、と考えられています。</p>
<p>毎日できるだけ美しいものに触れるように努力すること、そして自分の日常生活にも美しいものを取り入れようと配慮すること、その小さな選択の積み重ねによって、長い時間をかけてその人の全人格的な「良い趣味」へと繋がっていきます。</p>
<h2>「良い趣味」がきっかけとなったあるフランス人女性の出会い</h2>
<p>実は恋愛においても「良い趣味」はとても重要です。「良い趣味」を支える美的感覚はある種の倫理観に支えられ、「良い趣味」はそのままこの人！と見極められる臭覚となり得ます。その結果「良い趣味」が神秘的な愛への扉を開くきっかけとなることもあるのです。</p>
<p>フランス語には地下鉄、仕事、夜寝に帰る（métro boulot dodo）という言葉があります。この表現は、毎日変わりばえをしない職場と家の往復ばかりという、あまり楽しくない、単調なパリでの生活を指します。</p>
<p>パリの地下鉄に乗ったことのある日本人ならご存知かと思いますが、はっきりいってパリの地下鉄には暗いイメージがあります。</p>
<p>そこに乗っている人々は仏頂面をして人間的な側面を全く見せません。それは見せてしまったらどんな厄介なことと関わりを持つようになってしまうかもしれない、と用心しているからです。</p>
<p>ところがそんな場所も出会いの場所です。モニカにとっては格好の出会いの場となったのです。</p>
<p>モニカはパリにある会社で秘書として働いています。パリ郊外に住んでおり、毎日片道45分も地下鉄に揺られて職場まで通勤します。45分というのは長いので、なるべく地下鉄の車両内では席を確保し、音楽を聞きながら小説を読むことにしています。</p>
<p>ある日いつもと同じように車両に座って音楽を聞いていると、周りの乗客たちが彼女を見てニヤニヤしていることに気づきました。そしてモニカはイヤフォンを取ると、その時初めて車内放送が彼女に向けられていることに気づきました。</p>
<p>「ルイ・アラゴン（フランスの作家の名前です）は<strong>恋愛</strong>について次のように書きました。『学習してから人生を生きようとしても、それでは遅すぎる。』僕は生きていくために無駄な時間をかけたくありません。だからあなたについて知りたいのです。毎朝7時55分に同じ車両に乗っているあなた、仕事帰りに僕といっぱいワインを飲みませんか。あなたはいつも車両の最後尾に立っています。そうあなたです。かわいい若い女性、褐色の髪の毛で、長い赤いオーバーを着て、小さな茶色いバッグを持ったあなた・・・・」</p>
<p>それはモニカのことでした。モニカは急いでそれまで自分が読んでいた本を取り出して、その本に次のように殴り書きしました。「ちょうどそのパッセージを読んでいたところ」と。そして自分の携帯電話の番号を書き添えました。</p>
<p>その時のモニカの状態は「私の体だけが自然に動いて、脳はあたかも眠っているかのようだった」そうです。</p>
<p>地下鉄が終点に着くとモニカはその本を持って地下鉄の運転手のところまで行きました。相手をちらっと見て、本を手渡して、そして即座にそこから立ち去りました。同じ日の夕方に二人は出会い、恋に陥りました。</p>
<p>そしてその晩からモニカの人生は変わりました。モニカには当時婚約者がおり、結婚の日取りも決まっていましたが、地下鉄の運転手、ヴァンサンに一目惚れしてしまったのです。</p>
<p>モニカがヴァンサンを好きになったのは、それは外見が好みだったからだけではありません。ヴァンサンとは不思議と気が合いました。二人の感性が似ているため、二人は同じ本を読んでおり、話が通じました。</p>
<p>後にヴァンサンはなぜ彼が地下鉄の車両内のアナウンスを利用したのか、について次のように説明しました。<img class="size-medium wp-image-405 alignleft" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/heart-1192662_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/heart-1192662_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/heart-1192662_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/heart-1192662_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/09/heart-1192662_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>それはある小説がきっかけでした。「この女性主人公の生きかたを知ってあなたに近づこうと思ったのです。生きるためには勇気を持たなければいけない。特に人を愛するときには勇気が必要。あとで後悔しないためにも。」そしてその小説をモニカに手渡しました。</p>
<p>モニカもその小説を読みました。それはとても美しい愛のストーリーで、愛する自由、愛する勇気について書かれていました。モニカも婚約者と別れる決心をし、一目惚れをしたヴァンサンと一緒に生きていくことを選択しました。</p>
<p>モニカとヴァンサンを一目見るなり「ビビビ」ときたのですが、二人の関係はそのレベルにとどまりませんでした。その「ビビビ」はさらにその奥にある二人が共有できる「良い趣味」で彩られた精神世界への扉となったのです。彼らにユニークな外面、内面的な要素が融合して、神秘的な出会いとなったのです。</p>
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		<title>フランス人男性とファッション（２）クリストフ・ルメール、日仏のコラボ、21世紀型ファッション</title>
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		<pubDate>Mon, 27 Aug 2018 07:57:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[francechapeau]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[フランス人男性]]></category>
		<category><![CDATA[ファッション]]></category>
		<category><![CDATA[フランス人]]></category>
		<category><![CDATA[男性]]></category>

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		<description><![CDATA[&#160; パリは19世紀半ばから100年以上もの間、世界のファッションの都と言われてきました。ところが今で...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>&nbsp;</p>
<p>パリは19世紀半ばから100年以上もの間、世界のファッションの都と言われてきました。ところが今ではファストファッションの発展によって、そうではないという意見も強まってきました。</p>
<p>ここでは、有名な<strong>フランス人男性</strong>のファッション・デザイナー、クリストフ・ルメール氏のファッション哲学について紹介します。ルメール氏によれば、パリこそが21世紀の新しいファッションのあり方の鍵を握っているということです。</p>
<p>また新しいファッションのあり方には日本も関係します。なぜならルメール氏は日本のファッション大手のユニクロとコラボをしているからです。</p>
<p>なぜルメール氏は日本の会社であるユニクロとコラボをすることにしたのでしょうか。ルメール氏はユニクロと組んで、ファッション業界で何を成し遂げようとしているのでしょうか。そしてその先にはどんなファッションの展望があるのでしょうか。</p>
<p>これらの疑問に答えを出しつつ、21世紀型の新たなファッションの展開の中心に、フランス人男性とフランス人男性が好む男性服があることも指摘します。</p>
<h2>クリストフ・ルメール氏の略歴</h2>
<p>ルメール氏は1965年生まれで2018年現在53歳です。ルメール氏はフランスの東部、ブザンソンで生まれました。元々は成績優秀な文学少年でしたが、偶然が重なり、ファッション業界に入ったそうです。<img class="alignleft wp-image-293 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/besancon-346570_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/besancon-346570_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/besancon-346570_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/besancon-346570_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/besancon-346570_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>1980年代にルメール氏はイザベル・マランとともにファッションショーを開いたり、D Jをしたり、ファッションブランドのアルバイトをしたりしていました。そしてクリスチャン・ラ・クロワ氏に直接手紙を書き、彼の会社で働くことになりました。</p>
<p>ルメール氏はラ・クロワ氏のメゾンで多くを学ぶとともに、彼の目指すファッションの方向はオート・クチュールに代表されるきらびやかな虚構の世界ではないことも自覚しました。</p>
<p>1991年に、ルメール氏は自分の名前を冠した『クリストフ・ルメール』というプレタ・ポルテ（既製服）のブランドを立ち上げました。ちなみにこの会社は日本でとても高い人気を得ました。2000年に入るとルメール氏は自分のブランドを一時休止して、大手メゾンのアーティス・ティックデザイナーに就任します。</p>
<p>とりわけエルメスの専属デザイナーに就任した際には、当時それほどまでに有名なデザイナーではなかったために、周囲に驚きをもって迎えられました。しかしルメール氏はスカーフと革製品が大半の売り上げを占めるエルメスにおいて、プレタポルテの売り上げを順調に伸ばしエルメスの売り上げに大きく貢献しました。</p>
<p><img class="alignleft wp-image-295 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/briefcase-1578138_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/briefcase-1578138_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/briefcase-1578138_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/briefcase-1578138_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/briefcase-1578138_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />ルメール氏は2006年には自身のブランド『クリストフ・ルメール』を再開しました。2015年にブランド名を『ルメール』に変更しました。彼はファション業界で横行する大企業化を否定し、現在まで、完全独立起業のオーナーであり続けています。</p>
<p>ルメール氏はエルメスを2015年に退任したのち、2016年にユニクロとの新ライン『Uniqlo U』をスタートさせました。ルメール氏は現在水曜日と木曜日はユニクロに出勤し、そのほかの３日はルメールで働きます。週を二つの仕事に区分するのはたやすいことではありません。それまで集中していたのに別のことに頭を切り替えないといけないからです。</p>
<p>でも信頼のおけるスタッフに支えられて、この困難を乗りきっています。ルメール氏がユニクロとのコラボを始めて以来、公私のパートナーである、アジア系の女性、サラ・リン・トランさんが『ルメール』のコレクションのデザイン、ブランドイメージ、商品化までを一貫して監督してルメール氏を支えています。ルメール氏のファッションに影響を与えたのは、1920年代のファッション、アジアなどだそうです。</p>
<h2>世界のファッションの都、パリを規定する３つの条件とは？</h2>
<p>ルメール氏は、現在グローバル化、ファストファッションの進出で「パリがファッションの都ではなくなった」という意見に強く反対します。なぜならルメール氏は、過去、現在、そして未来も、パリは世界のファッションの中心地であり続けると考えているからです。ルメール氏はパリ以上にクオリティーの高い洋服を作れる場所はない、と言い切っています。<img class="alignleft wp-image-296 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/eiffel-tower-1280022_1280-300x169.jpg" alt="" width="300" height="169" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/eiffel-tower-1280022_1280-300x169.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/eiffel-tower-1280022_1280-768x432.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/eiffel-tower-1280022_1280-1024x576.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/eiffel-tower-1280022_1280-728x410.jpg 728w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/eiffel-tower-1280022_1280.jpg 1280w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>ルメール氏は愛国心からパリのファッションを称賛しているのではなく、パリのファッションが一般のフランス人とはかけ離れた、ある種の国際性に支えられていることを強く意識しています。</p>
<p>ではなぜパリが歴史的に世界のファッション都市となったのか、思い返して見ましょう。19世紀半ばから、パリは世界の<strong>ファッション</strong>の中心地として知られるようになりました。これには、三つの要因がありました。</p>
<p>まず、パリには当時世界一腕利きの職人が存在したことです。王政の時代からの洋装の伝統を保持してきたパリの職人は、20世紀後半まで底抜けの技と経験を保持し続けました。そして二十人ほどの腕利き職人たちが、世界を相手にパリのファッション伝統を100年に渡って保持しました。</p>
<p>パリが作り上げる高級ファッション、オートクチュールの顧客は世界の富豪たちでした。イギリス、アメリカ、アラブ人などが中心で、フランス人の顧客は３分の１ぐらいだったそうです。こうしてフランス趣味とはジェット機で世界を飛び回る富豪の人々の趣味を指し、パリは世界のファッションの中心としての名声を誇りました。</p>
<p>それに加え、パリは世界で一番知的、美的な場所でした。そこにはフランスの歴史も大きく影響しています。王政時代には上流階級の女性が仕切ったサロンが栄え、知的な人々の間では会話を楽しむという伝統が生まれました。その結果、フランスでは会話の刺激によって、小説、絵画などの芸術活動も栄えていったのです。</p>
<p>ファッションも同じです。どんなに才能のあるファッション・デザイナーでも一人で孤立してファッションを製作することはできません。常に腕利きの職人やスタッフと会話をしたり、街中に出て美しいものを眺めたりしながら、ファッションを考案してきました。</p>
<p>そして三つ目の要因は、フランスのエリートたちが世界に向けてフランス文化をマーケティングする術に長けていたことです。これを要約するなら、普遍主義、国境を超えて語りかける能力、世界中のアイディアを取り入れてそれを体系化する才能と言えます。<img class="alignleft wp-image-285 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/flag-3210468_1920-300x192.jpg" alt="" width="300" height="192" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/flag-3210468_1920-300x192.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/flag-3210468_1920-768x490.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/flag-3210468_1920-1024x654.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/flag-3210468_1920-360x230.jpg 360w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/flag-3210468_1920-728x465.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>例えばシャネルの香水No5もフランス人特有の国際戦略によって世界的に成功しました。その匂いに独自性があったことは事実ですが、No5の成功の秘訣は何よりもその抽象的な名前にもありました。</p>
<p>シャネルはこのNo5という名前を、あたかも自動車のナンバーか何かを決めるように名付けた、と言います。５という数字の由来は、シャネルが常に５月５日にファッションショーを行なっていたこと、それは１年の５番目の月だったこと、そのため彼女自身が５をラッキーナンバーと考えたためです。</p>
<p>No5はその抽象的な名前によって、その後あらゆる多様な状況に溶け込んで行きました。1950年代にはマリリンモンローがシャネルNo5をつけた、との噂が立ち、マリリンモンローとともにNo5も神秘的な存在になりました。<img class="alignleft wp-image-297 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/marilyn-monroe-2028615_1280-203x300.png" alt="" width="203" height="300" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/marilyn-monroe-2028615_1280-203x300.png 203w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/marilyn-monroe-2028615_1280-768x1138.png 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/marilyn-monroe-2028615_1280-691x1024.png 691w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/marilyn-monroe-2028615_1280-728x1079.png 728w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/marilyn-monroe-2028615_1280.png 864w" sizes="(max-width: 203px) 100vw, 203px" /></p>
<p>そしてマリリンモンローのブロンド、肉感的な様子、そしてアメリカ人といった特徴が、黒髪、痩せこけた体型、フランス人というシャネルのイメージを補完し、No5は世界の人々を魅了していったのです。それは同時にアメリカ文明が世界的な影響力を拡大しつつあるという時代にもマッチしていました。</p>
<p>もともとNo5という抽象的な香水には、フランスを表象する具体的なイメージが何もなかったのです。そしてその都度征服したい市場の要素をうまくイメージに取り込むことによって、自らのイメージを世界に浸透させて行きました。</p>
<p>パリ発のファッションというのは、いわばどんな形のものにも対応しうる器のようなもので、その中身は時代、そしてその時アピールしたい市場によって、常々変化して来たのです。ルメール氏はパリファッションが21世紀のファッションの動きに十分対応できる、と考えているに違いありません。</p>
<h2>21世紀もパリはファッションの都であり続ける・・・</h2>
<p>なるほど一見するとルメール氏を取り巻く状況は一昔前とは大きく変わりました。ルメール氏のアトリエには、50年前に健在したフランスを代表するとびっきり腕のいいパリの職人はいません。</p>
<p>LVMHは古くからあるフランスの国際マーケティングの伝統を受け継いで、奢侈産業において世界一の売り上げを誇っています。ルメール氏はそのような古くから存在するフランスの伝統に背を向け、日本人とコラボすることを選択しました。そしてそのことが彼の考えるところの国際性への独自なアクセスとなりました。</p>
<p>ユニクロはパリの古い奢侈産業とは根本的に異なります。フランスのオートクチュールのように、手作業で少数の富裕者に信じられない値段で服を売るのではなく、ファストファッションメーカーとして、産業デザインとしての既製服を不特定多数の人々に販売します。</p>
<p>ユニクロはパリに加え、東京、ニュー・ヨーク、上海に研究開発センターを持ち、その成果をベストな製品作りにつなげ、世界中で売りさばく、という方法を取っています。</p>
<p>ユニクロは、大量のものを多くの人に販売しているという点ではファストファッションメーカーです。同時にユニクロの独自性はファストファッションでも他のブランドと比べれば品質が良い、という点です。</p>
<p>パリのユニクロの研究開発センターにはもちろんパリ独自の視点がありますが、パリでファッションを作るからと言って、それがパリ的、フランス的だとは言えません。</p>
<p>なぜならパリのユニクロのスタッフは日本人、イギリス人、スイス人、スウェーデン人、フランス人と国際色が豊かだからです。デザイナー、アシスタントを含めて15人ほどのスタッフがデザインの構想のために働いています。スタッフの数は一昔前のパリの少数の腕利きの職人の数に匹敵しますが、彼らはもはや職人ではなく、デザインに専心します。</p>
<p>ルメール氏とユニクロが手がける21世紀型のパリ発ファッションによって、ファッションの都パリの意味合いが変貌しつつあります。もはや富豪相手のビジネスではなく、一般大衆を相手にして、世界中にある店舗で売りさばきます。</p>
<p>また腕利きの職人に依存するのではなく、国際分業体制によって人件費の安い国の工場で生産します。もちろん、それは手作業ではなく、機械生産です。これらは19世紀後半にアメリカで誕生したフォーディズム、つまり大量生産制の延長線上に成り立っています。</p>
<p>ルメール氏は、ユニクロが提供する工場生産能力、大量販売のためのルート、日本式の完全主義、これらが21世紀のファッションを支える国際性だと見て取りました。これらのシステムのおかげで彼が目指す品質の高いファッションを手頃な値段で最大多数の顧客に販売することができると考えたのです。</p>
<p>そしてルメール氏が最もユニクロと共感したところが、ファストファッションに収まり切らないファッションについての考え方、つまり流行に左右されない、品質の良い服作りです。</p>
<p>ルメール氏をめぐるパリのファッション環境は２つの条件（マーケティング、スタッフの国際性）においては19世紀がたのパリファッションとは異なる新しい性格を持っています。</p>
<p>それでもパリがファッションの都として存在する上で、過去も現在も変わらない要素があります。それはパリが知的、美的な都市であり続けているという点です。パリには世界で最も知的で、最も独立心に富んだ、美しい男性、女性がいます。そして彼らがファッショナブルなことです。</p>
<p>パリの長い歴史とパリの文化を体現する洗練されたパリジャンが作り出すパリの空気こそ、パリで考案されたファッションのエッセンスとなり、パリジャンシックを作り出します。ルメール氏がパリがファッションの都であり続けている、と考えるのはそのためです。<img class="alignleft wp-image-298 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/paris-1772993_1920-300x138.jpg" alt="" width="300" height="138" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/paris-1772993_1920-300x138.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/paris-1772993_1920-768x352.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/paris-1772993_1920-1024x470.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/paris-1772993_1920-728x334.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>そもそもルメール氏がユニクロとコラボに関心を示した理由は、現状のファッション業界のビジネスのあり方に強い疑問を持ったからでもありました。</p>
<p>現在ファッション業界は岐路に立たされています。パリコレでは、六ヶ月に一度、日常着とはかけ離れた、空想、ファンタズムに根付いた奇抜なコレクションが発表されます。しかしこれらの既存のブランドのコレクションは、現在経済システムとして立ち行かなくなりつつあります。</p>
<p>これまではファッションデザイナーにとって、ファッションウイークとは数ヶ月に及ぶ仕事の集大成の場でした。有名人がファッションショーを訪れ、ジャーナリストが新しい流行について記事を書く。そして数ヶ月後にはファッションショーでお披露目をされた洋服が店頭に並び、一般消費者が購入するというプロセスがありました。</p>
<p>しかし現在SNSの発達に伴って、ファッションウィークの商業的意味が失われつつあります。なぜならファッションモデルがファッションショーに出演するや否や、写真が一斉にネットに挙げられ、SNSを通じて広まっていってしまうからです。</p>
<p>ファストファッションのメーカーは、すぐさま新しいコレクションを真似た商品を作り出し店頭に並べます。その結果、お金をかけて独自なデザインを考案して、コレクションを発表したメゾンによる商品が店頭に並ぶ数ヶ月後には、一般消費者はすでにこれらのデザインを見飽きているという皮肉な現状があります。</p>
<p>ザラはこのようなやり方によって、流行をいち早く商品化し、世界的なファストファッションの企業に成長しました。</p>
<h2>ルメール氏の考える新しいパリ発ファッション</h2>
<p>ファッションや流行から距離を置いて、美しいベーシックなカジュアルウエアが数着あれば良い、というのがルメール氏の考える21世紀のファッション感覚です。この考え方自体はヨーロッパに古くから根付く考え方でもあります。</p>
<p>毎日寝て起きて、洋服を着て、出かける。そして1日が始まる。そのプロセスの中でワードローブに自分が来ていて心地いいもの、魅惑するものをストックする。そうすれば、自分に対しても気分が良く、自信も持てるし、そうした装いは自分のアイデンティティーともなります。<img class="alignleft wp-image-302 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/girl-2940655_1920-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/girl-2940655_1920-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/girl-2940655_1920-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/girl-2940655_1920-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/girl-2940655_1920-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>フランス風シックなファッションとは、個人の内面的幸福感にも直結する、ライフスタイルの一部なのです。</p>
<p>ただ一つだけ、条件があります。こうしたベーシックで流行のないファッションとは、美しいから、と言って単に広告と同じように装うだけでは、クールには決まらない、という点です。</p>
<p>ユニクロUやその他のベーシックを基調とするブランドが提案する21世紀型のカジュアルウエアとは、何か一つその人らしい装いの個性を加えることによって、初めてその人に寄り添ったファッションとして完成されます。それは実際には一癖あるファッションの在り方です。着る人にセンスがなければ、他の人と同じに見えてしまうからです。</p>
<h2>21世紀型ファッションはフランス人男性の好むべーシック・ファッションから始まる</h2>
<p>ファッション産業は流行という名の回転の早い時間軸によって支配されています。メゾンは6ヶ月毎に異なる流行を提案します。それは女性に対してカーボーイ、兵士、お姫様、パンクになれ、と指示しているようなものです。</p>
<p>それを後追いするファストファッションも次々に新しい流行の服を生産していきます。そして回転の早いファッション業界は、ある程度着た後は捨てる、という暗黙の了解に支えられています。</p>
<p>現状のファッションの生産体制は、貧しい国の労働者に過酷な労働を強いるとともに、環境問題をさらに悪化させます。先進諸国の経済も頭打ちとなった今、ファッションにおいおい時間とお金をかけてはいられない世の中になりつつあります。<img class="alignleft wp-image-299 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/recycle-29227-289x300.png" alt="" width="289" height="300" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/recycle-29227-289x300.png 289w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/recycle-29227-768x798.png 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/recycle-29227-985x1024.png 985w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/recycle-29227-728x757.png 728w" sizes="(max-width: 289px) 100vw, 289px" /></p>
<p>そもそも20世紀型の大量生産的考えに基づいて生産された既製服は美しくありません。何事もそうですが、美しい物を作るのには時間がかかるからです。</p>
<p>現在ファストファッションが浸透した結果、日本ではお金がないはずの若い学生ですら、洋服は消耗品である程度着たら捨てるものだと考えます。この傾向は特に女子学生に強く、彼女たちはファストファッション世代と言っていいぐらいぐらいです。</p>
<p>そこで20世紀から21世紀型のファッションに向けて消費行動を変えて行くのは、流行を追うのが好きな女性たちではなく、ファッションに対して質、持続性を求め、余分なものは買わずベーシックなものをコレクションする男性消費者だと考えられます。</p>
<p>そもそも男性のファッションには時間に流されない永遠のアイティムが多く存在します。<strong>フランス人男性</strong>は、一般に質のいい流行に左右されない自分が気に入った洋服を買って、長く着ます。特に若いフランス人男性はクオリティーを求めてベーシックな洋服にこそお金をかけます。</p>
<p>ルメール氏は将来、フランス人女性も、時流に左右されない、表面的ではないフランス男性の伝統的なファッション感覚を取り入れていくだろうと考えています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>参考資料</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>Uniqlo : « Je préfère les commandos aux armées mexicaines »</p>
<p><em>Libération </em>par Sabrina Champenois, le 26 septembre 2016</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>« L’Andam, activateur de talents », par Caroline Rousseau, <em>madame Figaro</em>, 22 juin, 2012.</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>フランス人男性とファッション（1）若者編</title>
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		<pubDate>Mon, 27 Aug 2018 07:24:51 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[フランス人男性]]></category>
		<category><![CDATA[ファッション]]></category>
		<category><![CDATA[フランス人]]></category>
		<category><![CDATA[男性]]></category>

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		<description><![CDATA[ヨーロッパでは、19世紀から現在まで、ファッションというとまず女性のものというイメージがあります。それはフラン...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>ヨーロッパでは、19世紀から現在まで、<strong>ファッション</strong>というとまず女性のものというイメージがあります。それはフランス革命後誕生したブルジョワ階級を主体とした市民社会の名残です。</p>
<p>19世紀の市民社会とは、ジェンダーが色濃く反映された社会でした。ジェンダーとは、人間の肉体上の性差が、社会、文化上の差別を正当化するためにも使われていることを認識することです。革命後の市民社会はまさにジェンダー化が進んだ社会でした。男は仕事、女は家庭、という図式が固まったのもこの頃でした。</p>
<p>革命前には男性も女性もきらびやかで大掛かりな衣装をまとっていました。しかし革命後政治的パワーを持つようになったブルジョワ階級のフランス人男性は黒一色のスーツに身を包みました。</p>
<p>旧体制を倒し、貴族に変わって政治的パワーを持ったブルジョワ階級のフランス人男性は、黒いスーツを着込むことによって、仕事に勤しむという男性としての社会的役割をアッピールしました。その後次第に、男性はファッションなどという軽くて、女性的なものに関心を向けてはならない、という社会的風潮が確立しました。<img class="alignleft wp-image-278 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/そりカップル１９世紀-300x195.png" alt="" width="300" height="195" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/そりカップル１９世紀-300x195.png 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/そりカップル１９世紀-768x498.png 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/そりカップル１９世紀-1024x664.png 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/そりカップル１９世紀-728x472.png 728w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/そりカップル１９世紀.png 1280w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>それ以来、ファッションと言えばまず女性だったのですが、この200年続いてきたジェンダー化されたファッションについての考え方が、21世紀初頭の現在大きく変わりつつあります。</p>
<p>とりわけ、30歳未満の若いフランス人男性がファッションに強いこだわりと興味を持ち、おしゃれを楽しむという兆しが見られます。</p>
<h2>21世紀のフランスの若い男性とファッション</h2>
<p>21世紀のフランスは急速に変化しています。</p>
<p>市民的権利、政治的権利における男女平等に加え、これまで男性のみに占有されてきた政治家の仕事を女性に解放したり（パリテ）、同性婚の合法化の動きによって、200年にわたってフランス社会を支配してきたジェンダー格差が薄れてつつあります。</p>
<p>その結果ジェンダーに支配されないで、個人がある程度好きなように生きていける多様な価値観の社会が到来しつつあります。この社会の変化はファッションにも影響を及ぼしました。</p>
<p>フランス革命以前のフランスには、衣服によって身分、社会階層の高さを示す風習があったため、一番おしゃれだったのはまず高貴な生まれの男性でした。今日女性がはくスカートというのは、もともとはゲルマンの騎士たち（もちろん男性）が着用していた衣服から派生したものと言われています。</p>
<p>男性のおしゃれが極みに達したのはその後の絶対王政の時代でした。ヴェルサイユ宮殿に集まった高貴な生まれのフランス人男性たちは、こぞってレースやキルティングの長袖の上着などでおしゃれをしました。</p>
<p>先に19世紀の市民社会はブルジョワ階級の男性からファッションを封印した、と書きました。これは大まかなトレンドで、おしゃれなフランス人男性が19世紀フランスからいなくなってしまったわけではありません。当時産業革命真只中のイギリスのファッション影響を受け、フランス男性の間に、ダンディズムと言われる裕福な男性のファッションが流行しました。</p>
<p><img class="alignleft wp-image-286 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス男ファッションビンテージ-212x300.png" alt="" width="212" height="300" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス男ファッションビンテージ-212x300.png 212w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス男ファッションビンテージ-768x1086.png 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス男ファッションビンテージ-724x1024.png 724w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス男ファッションビンテージ-728x1030.png 728w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス男ファッションビンテージ.png 905w" sizes="(max-width: 212px) 100vw, 212px" />イギリスでダンディーと言われたのは、おしゃれなスーツを着こなし、洗練された言葉遣い、趣味などを持ち、見た目にはリラックスした感じの伊達男を指します。</p>
<p>彼らは中産階級の出身でしたが、成り上がって富を築きました。そして貴族のライフスタイルを真似したがりました。このようなトレンドの影響で、フランスにもダンディーな男性が出現したのです。</p>
<p>今日フランスでは21世紀の新たなダンディズムが誕生しつつあります。それは19世紀のように階級によって規定されたものではなく、世代によって規定されます。</p>
<p>下の表は、全ての年齢層を含んだフランスの男性と、15歳から29歳までのフランスの男性に分けて、それぞれのグループの衣類の出費の内訳を示した図です。</p>
<p><img class="alignright wp-image-340 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/chinatsu-mode-300x202.png" alt="" width="300" height="202" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/chinatsu-mode-300x202.png 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/chinatsu-mode.png 717w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />注目されるべきは、主にジーンズ、長袖のシャツ、半袖のシャツ、半袖のTシャツ、ブルゾン、ポロシャツなどで、若い世代のフランス人男性の出費が突出している点です。</p>
<p>反対に若い世代のフランス人男性の出費がフランス男性全体の平均よりも劣るのは、セーター、ズボン、スーツ、オーバーでした。</p>
<p>15歳から19歳のフランス人男性の年間のおこずかいは360ユーロ（およそ５万円）に過ぎないのに、彼ら（正確には彼らの両親）は洋服に平均してその倍以上の677ユーロ（10万円以上）も費やしています。</p>
<p>さらに15から29歳までのフランス人男性の51パーセントが、不況になろうとも、衣服に費やす金額を減らさない、と答えています。</p>
<h2>若いフランス人男性は値段に糸目をつけない傾向にある？</h2>
<p><strong>フランス人男性</strong>は衣類を買うとき、フランス人女性ほど値段を気にしません。またフランス人男性は、フランス人女性と異なって、一目見て気に入ったものを衝動買いしたり、流行を追うために衣服を買うという傾向も持ちません。</p>
<p>フランス人男性は流行を超えて、長く着用できる衣服を好む傾向があります。彼らは、流行に左右されないベーシックなアイティムをワードローブにコレクションすることを好みます。<img class="alignleft wp-image-282 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性バック-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性バック-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性バック-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性バック-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性バック-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>その結果、フランス人女性とは対照的に、フランス人男性はファストファッションよりもブランドを好む傾向があります。44パーセントのフランス人女性がブランド品を好むと答えたのとは対照的に、フランス人男性の63パーセントが年齢に関係なく、ブランドを好むと答えています。このブランドにこだわるという傾向は年齢が下がるにつれてさらに強くなる傾向にあります。</p>
<p>それとは対照的に、フランス人女性は相対的に安い値段の洋服を好み、流行を追い、奇抜なファッションを好みます。その結果フランス人女性は、ファストファッションの巻き起こした衣服の値段の低下の直接の恩恵に預かったのです。</p>
<h2>若いフランス人男性の好み</h2>
<p>ごてごてとしたレースのついた服装にこだわった革命前の貴族、イギリス風スーツに身を包むことを好んだ19世紀のブルジョワ・ダンディとは異なり、21世紀初頭の若いフランス人男性は、リラックス感、カジュアル、スポーツウエアを好みます。その結果彼らは、物のいいジーンズ、シャツ、ロゴの入ったTシャツなどに特に強いこだわりを見せます。</p>
<p>また15歳から29歳のフランス人男性は、状況や自分の気分によって、ファッションのスタイルを変化させたいとも考えています。そのため一つだけのスタイルでは満足しない傾向にあります。また香水をつけることも忘れません。</p>
<p>こうしたおしゃれなライフスタイルを維持するために、15歳から29歳のフランス人男性の半数は毎週ショッピングをし、毎年500から700ユーロ（７万円から９万円ぐらい）の予算を衣類に当てているのです。</p>
<p>ジーンズではリーバイス、ディーゼル、スポーツウエアでは、ナイキ、アディダスなどが人気です。そのほかアルマーニやヒューゴ・ボスなども人気です。そして若いフランス人男性は、気に入ったアイティムが見つかった時には、予算以上のお金を出すことも厭いません。</p>
<p>15歳から29歳の若い世代のフランス人男性は、フランス人男性全体の中で衣服に最もお金をかける世代と言えます。その後30歳を過ぎて仕事が安定してくると、フランス人男性の衣類への消費は減少していきます。</p>
<h2>21世紀の若いフランス人男性は、アメリカ発のカジュアル・ファッションスタイルがお好き</h2>
<p>ここでは若いフランス人男性が好むファッションアイティム、Tシャツ、ジーンズ、ポロシャツ、ブルゾンの起源をさかのぼって見ます。</p>
<p>Tシャツ</p>
<p>Tシャツがファッションアイティムとなったのは比較的遅く、19世紀末のことでした。快適さ、衛生面からアメリカの海軍がTシャツをユニフォームとして採用したことがTシャツ誕生の直接のきっかけでした。1942年ごろまでにTシャツのスタイルが完成しました。それはクルーネック、半袖、というものです。そしてその形をなぞって、文字通りTシャツと名付けられたのです。</p>
<p>もともと軍隊、男性性のシンボルだったTシャツですが、50年代から60年代欧米、日本などで高度成長だった時代に、普遍、流行に左右されない、民主的、などのイメージが定着していきます。そしてTシャツは広告、スローガン、芸術的表現などの媒体となります。20世紀の産物Tシャツは何よりも「私」を表現する媒体です。</p>
<p><img class="alignleft wp-image-284 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />ジーンズ</p>
<p>「ジーンズは社会階級を廃止し、ジェンダーの壁も取りさらった。ジーンズは時代の産物だ」との言葉が残っている通り、Tシャツと同様ジーンズも20世紀を象徴するアイティムです。</p>
<p>ジーンズとはデニム素材でできたズボンです。ジーンズの由来は複数ありますが、ここでは以下のものを紹介しましょう。ジーンズ、という言葉自体は近世イタリアの海洋都市国家ジェノヴァ（Gêne）に由来します。それは「輸送用にできた商品を保護するための厚手で防水性の布」を指しました。中世以来庶民はデニム素材の衣服を着ていました。</p>
<p>1873年にLevi Strauss とJacob Davisはデニムを使って、子供が暴れても破れないようなズボンを提案したのが、今日のジーンズの始まりと言われています。</p>
<p>ジーンズは世界のアメリカ化現象とともに、20世紀を通じて世界中に広がっていきました。ジーンズはまた作業服、ストリートファッション、カーボーイ、ロッカー、ヒッピーなどの、全ての流行、社会階層にも溶け込んでいきました。ジーンズも20世紀の民主的社会を体現したアイティムです。</p>
<p>ポロシャツ</p>
<p>ジーンズやTシャツと異なり、ポロシャツはフランスで生まれました。1920年代にテニスはフランスの上流階級にとって欠かせないスポーツでした。当時プレーヤーは長袖のトップスを着ていました。</p>
<p>実力ナンバーワンだったテニスプレーヤーのルネ・ラコステは、1926年に半袖で途中までボタンのついたポロシャツを初めて着用して、テニスをしました。素材は綿ジャージーを使い、当時着用されていたシャツに比べて、汗を吸収し、軽くて快適なものでした。</p>
<p>当初はテニスウエアとして重宝されていましたが、徐々にシックで上流階級ふうのスポーツウエアとして、定着していきました。</p>
<p>最後にブルゾンの由来は英語のblouseで、これはもともとブラウスを意味しました。オーバーとは異なり、腰までの高さで、また前開きのデザインでした。</p>
<p>ブルゾンはもともとアメリカ空軍の航空操縦士のために考案されました。それは暖かく、人間工学に基づいて設計された制服でした。</p>
<p>ブルゾンの形は、体を大きく覆うようなもので、それはブラウスの発想に似ています。そして長い袖もブラウスをイメージさせます。第二次世界大戦後ブルゾンは市民社会でも着用され、一般化されました。</p>
<p><img class="alignleft wp-image-280 size-medium" src="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性アメカジ-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" srcset="https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性アメカジ-300x200.jpg 300w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性アメカジ-768x512.jpg 768w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性アメカジ-1024x683.jpg 1024w, https://francechapeau.com/wp-content/uploads/2018/08/フランス人男性アメカジ-728x485.jpg 728w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />ポロシャツ以外、Tシャツ、ブルゾンなどはもともとアメリカの軍隊で使われていたファッションアイティムでした。ジーンズについては、デニム自体はヨーロッパで使用されていましたが、現在人気のジーンズの原型はアメリカで生まれました。</p>
<p>以上のことから現代のフランス人男性のファッションも、日本人と同様にグローバル化、アメリカ文化の影響を強く受けていることが理解されます。</p>
<p>特に若い世代のフランス人男性はかつてのフランスの階級、身分社会を思い起こさせる特権的なアイティムを拒絶して、民主的で、フラットで、自我を表現できるアメリカのファッションアイティムを好みます。そういう意味で、現在15から29歳の若いフランス人男性世代は、これまでのフランスのファッションのあり方に変化を起こす可能性を持っています。</p>
<h2>若いフランス人男性とユニクロU</h2>
<p>そこに目をつけたのがユニクロでした。現在ユニクロは世界の16カ国の国々に1500以上の店舗を構え、３万人以上の従業員を持つと言われています。</p>
<p>日本では長らくおなじみのユニクロですが、国際市場へのアクセスを決定的なものにしたのは2006年にニューヨークのSOHOに旗艦店をオープンさせたときでしょう。それ以来ユニクロは国際戦略を拡大させ、海外における売り上げ比率は総売上の45パーセントにも達しています。</p>
<p>翌年の2007年にユニクロはベーシックなデザインでありつつ、着る人の工夫によって変化する、という自社のファッション哲学がフランスでこそ成功するだろうと期待して、フランス市場に進出しました。</p>
<p>そしてパリの中でも流行の先端を行くファッショナブルな地区、オペラ座とマレー地区に大型店舗を構えました。その後複数のフランス人デザイナーとコラボをしつつ、2016年秋にはクリストフ・ルメール氏をユニクロ・Uのアーティスティック・ディレクターとして迎え入れました。</p>
<p>ルメール氏はこれまでにフランスのファッション業界ではすでにその実力が認められていました。ユニクロ・Uのアイティムの値段は15ユーロから150ユーロほどで、エルメスの専属デザイナーを務めたルメール氏が監修した洋服の値段とは、にわかに信じられないほど低い値段です。</p>
<p>ルメール氏がユニクロで働こうと思った一番の動機は、ユニクロが放つ政治的なメッセージに魅かれたからだそうです。</p>
<p>それはファッションの民主化の徹底、できるだけ多くの人に質の良い服を届ける、というメッセージでした。またルメール氏とユニクロは、日常着にこそクオリティの伴った服を、という哲学でも一致しました。</p>
<p>これらの考え方は、世界のお金持ちを念頭に置いて、ファンタジーに基づいてデザインされ、特別な空間、場所のために装う、というこれまでのパリ発ファッションの考えと逆行します。</p>
<h2>最後に</h2>
<p>現在パリ発信のファッションは、先進国の国際的な動きと連動しています。</p>
<p>それは20世紀が残した遺産とも言える、アメリカ発信のカジュアルウエアを21世紀型へと変更していくプロセスと言えます。</p>
<p>経済のグローバリゼーションと社会、文化的伝統との間で微妙なバランスを取りつつ、産業デザインをベースにして手頃な値段で世界市場に売りさばく。同時に20世紀のように、完全な画一化、同質化を目指すのではなく、着る人一人一人の個性が現れるスタイル。それは、質の伴ったカジュアルウエア・ファッションと言ってもいいかもしれません。</p>
<p>若い<strong>フランス人男性</strong>は、服装を通じて、この新しいトレンドを体現しています。</p>
<p>次回のブログでは、ルメール氏が考える21世紀のファッションについてさらに詳しく紹介していきます。</p>
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		<item>
		<title>フランス人男性と身長：背が低いフランス人男性は恋愛市場で不利か</title>
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		<pubDate>Tue, 24 Apr 2018 00:33:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[francechapeau]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[フランス人男性]]></category>
		<category><![CDATA[フランス人]]></category>
		<category><![CDATA[平均身長]]></category>
		<category><![CDATA[男性]]></category>

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		<description><![CDATA[身長の低いフランス人男性は恋愛市場で不利になってしまうのでしょうか。ここではフランス人男性の平均身長について紹...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>身長の低いフランス人男性は恋愛市場で不利になってしまうのでしょうか。ここでは<strong>フランス人</strong>男性の平均身長について紹介した後、権力の頂点に立つほどのパワーを持った３人のフランス人男性、ルイ１４世、ナポレオン、サルコジ前大統領の身長についての小話などを交えながら、フランス人男性と平均身長、恋愛への影響について考えてみます。</p>
<h2>フランス人男性と身長について　身長の高い低いは階級と関係があった？</h2>
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<p>フランス人といえば恋愛です。女性雑誌などで定期的に特集が組まれているので、日本でもフランス人＝恋愛の達人というイメージが定着しているのではないでしょうか。</p>
<p>このイメージを絵に描いたような雑誌の特集号が組まれました。Ku:nelという雑誌による『フランス人女性101人のおしゃれ・ライフスタイル公開』（2018)です。</p>
<p>ここには、おしゃれやファッションの仕事に関わる多くのクールでスタイリッシュなフランスの中年女性が紹介されています。彼女たちはおしゃれに加えて、恋愛についても独自の視点から語っていて、読み応えがあります。『愛を保つために別居している』、『３人のパートナーとの出会いと別れを経験した』、『恋愛至上主義には５０歳で終止符』などと発言し、酸いも甘いもかみ分けた大人のフランス人女性として、恋愛や人生をマイペースに謳歌している様子が伺われます。</p>
<p>このような特集が組まれる、ということは、日本女性の中にこのような生き方に憧れを持つ人がいる、ということの裏返しです。こうした記事を読む際に注意したいのは、フランスといえどもこうした生き方がマジョリティではない、ということです。フランス人でも、結婚して子供もいて、恋愛感情は薄れてしまったけど家庭を優先する女性もいれば、恋人のいない独身の女性だっています。</p>
<p>フランス人のマジョリティについて紹介しても、それは日本女性の悩みや関心と似ているために、逆に記事にしづらく、またそのような雑誌を作っても部数を伸ばせないのでしょう。日本では、非日常的な「フランス」について仮想イメージを膨らませれば膨らませるほどに、フランスに関する特集号も売れる、という構造があるからです。</p>
<p>では、これらの生き方が全くの例外か、と言われるとそうとも言えません。日本とは違って、年齢を気にせずに、思い立ったら自由に行動できてしまうのが、フランス社会の懐の深いところで、平たく言えば、なんでもありだからです。小さいところで言えば、日本みたいにこの年齢だからこの服装はダメ、ということはありません。年甲斐もなく恋愛なんて、などとも言われませんし、ファウンデーションすらつけない中年の女性もたくさんいます。春から夏にかけて、パリの公園では、人目を全く気にすることなく、多くの中年男女が水着姿で、堂々とぜい肉を見せながら、日向ぼっこをしています。そういう意味では、この雑誌の女性たちも、フランス社会の一面であるには違いないのです。</p>
<p>ここではなぜフランス人女性が独特な生き方をするようになっていったのかについて、フランス人男性の平均身長と絡めて考えていきます。</p>
<p>ある統計によれば、フランス人男性の体格は、フランス人女性に比べて、平均身長が１０センチ高く、平均体重は１１キロ重たいそうです。そうすると大半のカップルでは男性の方が女性よりも身長が高いことが当たり前、ということになります。</p>
<p>ここで注目したいのは、フランス人男性の身長、というのは階級、つまり生まれや職業を含めた社会階層とも相関関係がある、という事実です。では、身長が高く、スタイルもいいフランス人男性はどのようなバックグランドを持つ傾向にあるのでしょうか。</p>
<h2>平均身長　過去２００年の間にフランス人は大きくなった</h2>
<p>国が豊かになると国民の背も高くなる、というのは世界的傾向ですが、フランス人も国が豊かになるにつれて平均身長も高くなっていきました。フランス人男性の平均身長は、産業革命が始まる前の１８３０−１８５０年ごろには１メートル６２センチだったのが、それから１００年後には１メートル７２センチにアップしたのです。</p>
<p>また２０世紀の１００年間にもフランス人男性の平均身長は随分伸びました。現在７０歳以上のフランス人男性と２０歳のフランス人男性を比べても、５センチぐらい平均身長が違います。もちろん若くなるほど平均身長は高くなります。</p>
<p>意外に知られていないのが、職業によっても平均身長に違いがある、という事実です。実際一番平均身長が低いのは、雇われ労働者として農作業をしている人たち、という結果が出ています。彼らは自分の土地を持っていない、つまり一国一城の主人ではないこと、農業に携わっている、という二つの理由からなかなか結婚相手を見つけることができません。</p>
<p>一方で、一番身長が高いのは大学生、２番目は医者、弁護士などの自由業、そして３番目は会社の社長、となっています。都会に住み小さい時からの食生活がリッチで、バカンスに勉強に思う存分励むことができる環境にあった人たちの方が身長が高い傾向にあります。</p>
<p>また日本人から見ると意外な感じがしますが、フランスでは『都市の環境』が健康増進に有利に働きます。都会に住む人の方が田舎に住む人よりも身長が高い傾向があるのです。</p>
<p>都市には馬や豚がうろうろしていない。住居環境も整い、貧しい地域も消滅しつつある。その結果都市では衛生面でも整備が行き届いているので、感染症などにかかる率が格段に低く、病気にかかりにくいのです。</p>
<p>また都市に住み教育の程度が高くなるにつれ、健康についての知的関心も高まり、より健康的なライフスタイルを求めやすい、という傾向もあります。</p>
<p>パリの１６区（いわゆる絵に描いたお金持ちが住む場所ですね）を歩いていて一番に気づくのは、歩いているパリジャンが身長が高く、それだけではなくスタイルがとてもいいことです。ジムなどで体を鍛えているのでしょう。太っている人はおらず、みんなすらっとして身長が高く、猫背な人もあまり見かけません。</p>
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<p>私たち女性が無意識に身長が高い男性を求める傾向があるのは、単に見たくれの問題だけではなく、このような文化的背景について何か直感的に感じるものがあるからかもしれません。</p>
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<h2>フランス人男性の平均身長と権力の因縁</h2>
<p>マス・メディアは、身長が低い男性と高い女性のカップルについて取り上げることがあります。典型的なのはトム・クルーズと元奥さんとか、片岡愛之助と藤原紀香などです。</p>
<p>日本でよく取り上げられるのは、大スターの男性がトロフィーワイフとして身長が高く美しいモデルの女性と結婚したケースではないでしょうか。実際トムクルーズの身長は１７０センチ前後で、身長が低いという訳ではないのですが、選ぶ女性の身長が高いことからなぜか、身長が低い男性として話題になりましたよね。</p>
<p>日本では女性の方が身長が高いカップルについて話題になる時、パートナーの男性は大抵が俳優です。身長が低い政治家と高い美女とのカップル、というケースは思い浮かびません。</p>
<p>今までモデル級の身長が高く、美しい奥さんを持った日本の首相など存在しなかったのではないでしょうか。それはなぜでしょうか。私たちはそんな女性を選ぶ政治家を政治家として信頼しないかもしれません。またそれは、私たちがフランス人やアメリカ人ほどに人物としての政治家に夢を託していないからかもしれません。</p>
<p>アメリカではあのトランプ大統領だって、奥さんは美しく元モデルだったのです。しかし身長のことで話題になることはありませんでした。それはトランプ大統領の身長が１９０センチだったからです。</p>
<p>意外なことですが、フランス人は、身長が低い男性と高い女性のカップルとして、何よりも政治家の例を引き合いに出します。それはフランスでは国家権力の中枢に位置する男性の身長は高くなくてはならない、という無言の掟があるだと考えられます。</p>
<p>フランスでは絶対王、皇帝、強い大統領など、唯一の権力者が強大な権力で持って国を一方的に治めるということが珍しくありませんでした。その際、国家のリーダーは全ての人の上に立ち、そして全ての人を見下ろす立場でなくてはならないのです。そのために暗黙の了解として、国家リーダーは身長が高い必要があるのです。</p>
<h2>フランスにおける権力者の身長とハイヒール：ルイ１４世</h2>
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<p>当たり前のことですが、現実には、国家リーダーが必ずしも身長が高い訳ではないのです。そのため、ハイヒールが誕生しました。つまり身長の低い権力者の身長を補って国家権力を完全なものとするために。。。。</p>
<p>その典型的なケースがヴェルサイユ宮殿に一時代を築いたルイ１４世でした。彼は絶対王として、全ての権力を手中にしました。しかし彼の身長は163センチで周囲を囲む貴族たちよりも低かったのです。</p>
<p>それでルイ１４世は常に１０センチのハイヒールを履いていたと言われます。ルイ１４世のハイヒールはデザイン的な特徴がありました。ヒールと靴裏が赤かったのです。</p>
<p>染料も含めこのようなハイヒールを作るには相当お金がかかりましたが、瞬く間にヨーロッパ全域の上流社会でこの靴が流行したといいます。１６７０年代にルイ１６世は彼と彼の側近のみ赤い靴を履くことを許される、とお触れを出したそうです。</p>
<p>ちなみにその後女性も男性の間で人気のあったハイヒールを真似するようになり、現在のようなハイヒールが確立していきました。</p>
<h2>謎に包まれたナポレオンの身長</h2>
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<p>その後、フランス革命が勃発し、混乱の１０年を経たのち、ナポレオンが再度フランスに絶対王政を彷彿させるような帝国を築きました。地中海に浮かぶ小島コルシカに生まれた下級貴族のナポレオンは小男でそのことでコンプレックスを持っていた、と語り継がれています。</p>
<p>ところがこれは事実ではありません。実際ナポレオンは１メートル６９センチありました。当時のフランス人男性の平均身長は１メートル６５センチでしたから、ナポレオンは平均以上でした。</p>
<p>それなのに、ナポレオンは小男だった、という伝説が定着してしまったのはなぜでしょうか。それは彼を囲んだお付きの兵士たちの平均身長が相対的に高かったからです。彼らは最低でも１メートル７０センチ以上の身長でなければならなかったそうです。そのためお付きの兵士に囲まれたナポレオンは相対的に身長が低く見えたのです。</p>
<p>それが絵画などに残されたために小男のナポレオンのイメージが定着していったのです。ナポレオンの一人目の配偶者はジョゼフィーヌという美貌の女性でした。彼女の方が身長が高かったことを揶揄する絵も残っていますが、実際どうだったかはわかりません。</p>
<h2>「サルコジ前大統領の身長」がGoogle検索で筆頭に</h2>
<p>最近ではサルコジ前大統領がカーラ・ブルーニという美しく身長の高いモデルと再婚して話題になりました。彼女の身長は１７６センチで、サルコジ前大統領よりも背が高く、目立ちました。</p>
<p>その後、サルコジ前大統領が身長が低いことにコンプレックスを持っているのではないか、という噂がたちました。実際国家主席が一堂に会する場で集合写真を撮るとき、当時大統領だったサルコジ氏はよく背伸びをしていたそうです。そのような世界の権力者が集う場所でサルコジ氏は密かに１８５センチの当時のオバマ大統領を意識していた、とも言われています。</p>
<p>その結果、その後の大統領再選のための選挙直前のグーグルの検索No1キーワードは当時のサルコジ大統領の政策など、政治に関わる事柄ではなく、ズバリ『サルコジ、身長』だったそうです。</p>
<p>サルコジ前大統領の身長については複数の説があります。グーグルでは１メートル６５センチと出てきます。他のソースによれば１メートル６８センチだそうです。ところが実際はサルコジ前大統領のあとで当選したオランド前大統領と並んで立った時、なんと両者は同じ身長だったそうです。</p>
<p>ちなみにオランド前大統領の身長は１メートル７０から７４センチと言われており、これで、サルコジ前大統領の身長が実際よりも低く見積もられていたことがわかりました。サルコジ前大統領がモデルの奥さんよりも身長が低かったこと、常に身長を高く見せようと背伸びをしたり、台に乗ったり、という姿がしばしば目撃されたために、サルコジ前大統領は背が低い、というフランス人の権力者としては好ましくない噂が立ってしまった、ということがことの真相のようです。</p>
<p>確かにyou tubeなどで検索するとサルコジ氏が背を高く見せるための努力を怠らない瞬間がバッチリ映像化されています。全ての人よりも頭一つ飛び出ているのがフランス人の国家元首としてのあり方の特徴なのです。日本では「出る杭は打たれろ」と叩かれてしまいますが、フランスでは逆に信頼を得るのです。他の人よりパワフルでなくてはならずそれを象徴するのが彼らの平均身長です。</p>
<p>以上のことから、<strong>男性</strong>が女性よりも頭一つ身長が高い、という一般的な傾向は、見た目が好ましい、で片付けていい問題ではなくなります。この差は男性が亭主関白であることも示唆しうるからです。平均身長の話から類推する限り、フランス人男性が女性に寛容だ、という説には根拠がない可能性があります。</p>
<h2>フランス人男性と平均身長：恋愛する時に気をつけたいこと</h2>
<p>日本とは違い、フランスでは、知識、文化、育ちの違いがもろにその人の生き方に大きく跳ね返ってきます。フランス人はどう、こう、と全体的に論じれない理由がここにあります。日本人以上に個人差が激しいのです。</p>
<p>そのような中で、身長の低いフランス人男性は恋愛市場で不利な立場を被るのでしょうか。恋愛は全てを凌駕します。男性の身長が低い、というのも、愛し合う当人同士の間ではなんら障害にはなりません。サルコジ前大統領は愛情を優先して自分より身長の高いモデルと結婚しました。</p>
<p>同時に、フランスにおいて、男性の平均身長は、権力の象徴でもあるということを指摘しました。身長が高くすらっとしてかっこいいフランス人男性のイメージというのは、社会階層も高く、経済的にも潤っており、他の人を見下ろすことができる権力も持っているような男性である可能性があります。そんな男性は魅力的に見えます。しかし実際そのようなパワフルな男性と付き合ったり結婚したら女性として幸せか、というと必ずしもそうとは限りません。</p>
<p>ナポレオンとの間に子供ができなかったジョゼフィーヌは、最終的には離婚を受け入れました。サルコジ前大統領は、リビアのカダフィ大佐から違法なお金を受け取った疑いを晴らすために、現在裁判所で戦っています。モデル、歌手、そして華やかな大統領夫人としてメデイアに登場していたカーラの美しい姿を見かけることはめっきりなくなりました。</p>
<p>国家元首と同レベルでは語れないにせよ、人並み以上の社会的影響力を持つ身長の高いイケメン男性と付き合った場合でも「恋愛を楽しむ」だけではすまなくなっていくでしょう。パートナーの生活リズムに合わせ、常に物理的、心理的なサポートを心がけねばなりません。オフィシャルな関係ならば、パーティーなどのお義理のお出かけにも付き合わなくてはなりません。常に外見、内面を磨く努力を続けつつ、周りの女性にも目を光らせなくてはなりません。</p>
<p>フランスの国王は正妻を愛さず、寵姫が影で威力を発揮しました。美しい寵姫たちは自分の欲求を横に置いて、愛する相手の思惑通り動くことによってのみ寵愛を受けることができたのです。そして寵姫とは２４時間の仕事だったのです。ナポレオンの妻ジョセフィーヌは夫に全面的に従うことによって逆に夫をコントロールし、愛を勝ち取ったと言われます。</p>
<p>今日のフランスでは、女性の権利意識が高まったため、パワフルな男性の家と外の二重生活を受け入れるフランス人女性はほとんどいなくなりました。それでも男性側が愛する女性に期待する事柄は、今も昔もそんなに変わらないでしょう。例えば先に挙げた雑誌の中で、何人かの女性は「浮気をされて最初の夫との別れに至った」と告白しています。このような文化的背景があるからこそ、現代のフランス人女性は自分自身が働いて自立するとともに、別居、通い婚、同棲、パックスなどの中から自分にあったスタイルを選択し「身の丈にあった」気のおけないパートナーとの関係を楽しんでいる、と言えます。</p>
<p>あなたは自分のパートナーに何を求めますか。</p>
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